ある女子プロレスラーの自殺(2020/05/24)

この数日間感じていたことが最悪の形で起こってしまう。とある番組に出演していた女子プロレスラーが、番組内での出来事をきっかけに視聴者からTwitterで誹謗中傷を受けるようになり、自殺した。誹謗中傷のコメントは一日に100件程にもなったという。そして彼女の自殺報道を受け、誹謗中傷を行っていたアカウントは自主削除により次々と逃げ去った。それだけではない。現在、自殺を祝うTwitterアカウントやYouTube動画などが存在している。中には、自殺した女子プロレスラーは私の妹だ・・と名乗ったり、それを謝罪するようなタイトルにしながら、内容は鼻で嘲る・・という悪質なものも存在する。

この数日で驚いたのは「岡村隆史を自殺に追い込む」「指原莉乃叩き」である。特に指原莉乃に付いては、何も語らなかったことが誹謗中傷の原因となった稀なケースである。私は彼女は上手く社会風潮に釘を刺したかに見えたのだが、それでも誹謗中傷が発生したのは驚きである。

さてそもそも、女子プロレスラーの彼女が出演していた番組だが、実際にシェアハウスで男女を共同生活させ、そこで起こる喜怒哀楽をひとつのストーリー仕立てにして放送するものであった。一昔前なら〇〇学園・・とか、〇〇部・・・とか言ったようなものだろうか・・・複数の男女が一つ屋根の下で共同生活をしている以上、恋愛沙汰や衝突も発生するわけで、それをまぁ一つのドラマとして楽しむ?ものだったと言える。番組のファンはかなり多かったようだ。

先日、芸人のクロちゃんにハニートラップを仕掛けるドッキリ企画があった。

番組制作側のスタンスとして、相手が芸人なら何をやっても構わないのか?企画の質を疑うし、それを見て笑う(楽しむ)視聴者とは如何なものか?

日本全国、大きなひとつのスクールカーストの輪の中にあるような気がする。