マインドフルネス(2020/08/21)

本日の帰宅時、駅のホームのベンチでFbの返信を行い、さぁ改札へ・・・という時、右後方から人にぶつかられた。

「すいません・・・!」

その人物は小走りに先へ行ってしまった。

周囲に乗客はおらず、後方からぶつかられるのは極めて不自然である。

とっさに、右横ポケットに手を伸ばす・・・財布はそこにあった。

改札を出る前の話なので、まぁ、スリの可能性は無いと考えるが、スキがあったのは事実。武道家の端くれとしては、恥ずかしい話である・・・

これも機会だ。常日頃から周囲に意識が配れるよう、帰宅時は勤めて後方へ意識を配りながら歩いてみた。

すると・・不思議なことに、妙な不安を感じてしまうのだった。

それもそのはず、「歩きながら後方に気を配る・・・」という状況が、不安や恐怖が引き金となっているからである。昨今、よく言われるようになった「マインドフルネス」とは逆の状態が作り出されていた。

この「マインドフルネス」だが、簡単に言えば、終日、張り詰めた神経を、一時的に緩めてリラックスさせよう・・・ということである。近年、わかってきたことだが、神経が張り詰めたまま長期間を過ごすと、精神が鍛えられるどころか、精神(脳神経系)が物理的に崩壊してしまうのだという。その防止策として着目されていたプログラムを、2016年にNHKの番組(あの?)が取り上げたことで、広く注目を集めることとなったらしい。

 さて、マインドフルネスを実践すると「自己を俯瞰」できるようになるという・・・しかし、僕はこの逆ではないか?と考えている。むしろ「自己を俯瞰」することで精神が解放されるのではないか?僕はこれまで、フリーダイビングで潜水時間を伸ばすためのトレーニングの過程で、そう意識してきた。

まぁ、そう書いたものの「ニワトリが先か玉子が先か?」的なものはあるかもしれない。