世間には良い意味での「都合の良い人」が少なからず存在する。無駄口を言わず、人からの依頼を責任感を持って次々とこなして行く人々である。
この「好都合な人」に陥らないようにするには断り上手になれ・・・とよく言われる。また、「部下・後輩を上手く使え」とも言われる。
はたしてそうだろうか・・・?
本来、縦割りで部署間の融通が利かない日本の組織にあって、上記事の女性は下図のような状況に陥っていると言える。
本来、縦割りで部署間の融通が利かない日本の組織
上記事の女性は下図のような状況に陥っている
こういった方は、往々にしてプライベートでも複数の「役」を請け負っていることが多い(・・・はずだ)
そして、彼女がどれだけ忙しくても、依頼をしてくるのは「職能ポジションが上」「職場の先輩」であるのは間違いない。ここに「タテ社会日本」の恐るべきシステムが存在する。記事の彼女は3年前から働き始めたということだから、以降の新入社員以外は全て先輩格となる。関連する部門の先輩格からの依頼は断ることはできない。安倍元総理でさえ先輩議員からの依頼は断れない・・・
ところが悲しいかな、依頼する側(先輩格など)も仕事を抱え込んでおり、仕方なくこの女性に仕事を回してしまうことが多い・・・のだと思う。
これは僕の経験談なのである。
公共道徳観念(欧米なら神)←→先輩後輩・格上各下、親分子分
彼女は道徳観念において頼まれ事を実行する。それはあくまでも道徳観念上であり欧米的に考えれば神との契約である。
一方、パシリとしての後輩と見た場合、格上者は自分が親分で、子分を引き連れていると勘違している。
そこの差異が大きく、頼み事・要求の度が過ぎる場合、彼女は意見を述べるだろう。
その具申すること自体が親分子分の関係では「反抗」となる。
「反抗」には「罰・制裁」が加えられることになる。
しかし、彼女の信念は公共道徳観念(欧米なら神)であるから、その理不尽な状態に於いて断固立ち上がる時が来るのである。
本当の親分子分か?
素振り・恩着せがましさ、がある。
それなりの出で立ち。反社会的なもの。