短期離職者(2020/11/08)

2~3年で転職を繰り返す人を「短期離職者」と呼ぶらしい。特に短期離職を4回以上繰り返した経験を持つ人を「ジョブホッパー」などと呼ぶ傾向にあるようだ。

現在、僕の職場 12名のチームで、4名の「短期離職者」を抱えている。

例えば、僕が社会に出てから2~3年毎に転職を繰り返していたら、それこそ10種類以上の「職場経験」を持つことになり、海千山千・・・ありとあらゆる状況に対処可能な会社員が完成することになる。

ところが現実には、「短期離職者」「ジョブホッパー」というのは、むしろ社会人として求められるスキルが必要限度に至らず、結果、会社に居られなくなって辞める人を指すものだと思う。

これは、個人事業主を目指すために経験を積んで・・・といった類の話ではない。

先日の、「神陵台の母」こと、恩師のY先生との会談で(民生委員的に様子見に行った際に・・)、この「短期離職者」「ジョブホッパー」の話題が出た。

Y先生の話によると、娘さんの家に住むことになった時のこと・・・役所で転入手続きを取った際に、とある書類(処理)だけが長期間止まったままとなったらしい。

不審に感じて役所に行くと、とある担当者のところで、処理が止まったままだということが判明した。

驚いたことに「名前の漢字がわからない・・・」という理由だけで長期間、担当者の個人レベルで処理が止まっていたのだ。

幸い・・・というか、Y先生の知人がその役所内に居たので、この件を伝えると「こういった人は、結構、多くて、近いうちに辞めてしまうと思いますよ。」とのこと・・・

つい先日、僕の職場でも起こった、引継ぎノートに書かれた漢字の間違いの件と全く同じ話である。なお余談だが、僕の職場の彼の場合、「暖房」という単語を、全てひらがなで書いている。高校を出て49歳の現在まで、設備業界を転々として来た・・・らしいが(つまり業界人である)、であれば「暖房」という漢字ぐらいは覚えているものだ。一般教養的に・・・は別にしても、経理・事務業界に居れば、「そうさい」=「相殺」の漢字ぐらいはわかるものである。それと同じ話だ。

 

ここに「短期離職者」「ジョブホッパー」と「有効求人倍率」との関係に、思うところがある。

「有効求人倍率」が高い時期ほど、「短期離職者」「ジョブホッパー」が入社して来る確率が高いのではないか?

そもそも、「短期離職者」「ジョブホッパー」という人たちは、「求職者市場」に登場する確率が高いのではないか?

これは、調べて見なければわからないが、例えば10年毎に転職を繰り返す人が「求職者市場」に登場するのは10年に一度である。「短期離職者」「ジョブホッパー」という人たちは10年間で3~5回「求職者市場」に登場することになる。

そして、一旦、職場に欠員が生じた場合、「有効求人倍率」が高い時期は

  

 

有効求人倍率が低かった時期に、新入社員の質が上がったことを、つぶさに見た経験がある。関関同立など考えも及ばなかった。結果、現在の若手拠点長。

 

 

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