ブーツのたわみの反発を利用する件(2021/03/05)

前回・・・と言っても既に2週間が経過してしまったが、2/19の大屋ではパウダー滑走となってしまい、タイトルの件に付いての検証が遅れている。

遡ること、2021/02/12若桜でのコンディションはアイスバーンで、スキーのトップがフールラインに向く時間をやや長くとる「縦に切る」を意識してみた。その過程で以前にも多用していた「ブーツつぶし」の本質が見えてきた。

「ブーツつぶし」によって得られる反発力で自動的な切替が行われる。思えば「ブーツつぶし」だけで滑れる・・との記述も過去にはあった(※2019/01/11のノートより)

結果として・・・

「縦に切る」の効果は十分に検証できたと思う。そして「縦に切る」(ブーツつぶし)→「コンパクトターン」(早目のフラット)→「Sターン」→「長い谷回り」と流れ、このゆっくりとした「長い谷回り」から「縦に切る」山回りにより、小さな山回りである「コンパクトターン」が実現できる。
2021/02/12若桜では、図らずもシザースが出てしまったが、このシザース対策についての腰のアングルの検証は、前回がパウダー滑走となってしまい半検証・半確定となったが、たぶん、大丈夫だと思う。
「ブーツつぶし」については、これまでとはやや違い、
①全てを開放せずにキープしての切替(ベンディング?)
②ブーツの三角ポイント「カカト・つま先・ヒザ」を意識し、この三角ポイントを操作することでブーツが潰れる(圧が溜まる)方法を模索(※常に前ズレを伴なう)
③スキーを回す・・ではなく、圧をためる・・を意識の中心に据える?
圧をためる・・を意識の中心に据える
  思えばこれは、DoとLetの違いに通じる考えではないのか?ただし、圧を受ける・捉える・・ことと、ブーツの(スキーの)たわみにより得られる圧とは、本質、異なるように思う。TOK師匠は雪面から来る圧を意識する事を謳ったが、その圧の程度と、用具(ブーツ・スキー)の硬さにより、ブーツがたわむ度合いが異なってくる。そこは「つぶれるオレンジ」と表現されるところだと思うが、実はオレンジが潰れたと意識出来ても、ブーツ・スキーはたわんでないこともあるのではないか?オレンジが強く潰れるということは、静止状態のように土台がしっかりしている証であり、脚の切替動は確実になる。しかし、今回の気付きとその目的とするところは「ブーツがしっかりとたわむ」「反発を利用」である。もちろんブーツがグシャッと潰れるのはダメである。
ブーツのたわみ圧の開放による反発ターン切替えに利用する流れは、TOK流で表現すれば「オレンジ果汁を常に絞り続ける」かもしれない。
→ここに過去に意識した、「オレンジ」ではなく「ゴムボール」の考えが浮上してくる。ゴムボールを意識した場合、反発力は身体で受け流す必要が出てくる。この辺りの身体の使い方が、荷重を再びオレンジが吸い取るような動きとは違ってくるように思う。
→「スキー板のあおり動作」に話題が続く。 「あおり」操作はDo操作ではあるが、スキーを意識的に蹴り出し・踏み込んで、その直後に返って来る圧(反発)を受け流すように「引く」、一連の動作である。今回の気付きでは、この「あおり」動作の蹴る部分を、ブーツの三角ポイントを操作することで得ようというものである。
 

 

 氷上バーンの滑り方(直訳・上体と下半身の分離)

 

膝の使い方→ブーツの動かし方?