久々のビール購入(2021/05/01)

明け勤務の昨日、ビールを購入して飲んだ。記憶では2年前の2月下旬以来だと思う。

2008シーズンに花粉症を発症して以降、症状の悪化を防ぐために2~6月上旬まで禁酒を実施していた。かれこれ10年ほどにはなろうか? 実はこの禁酒が、花粉症と比較にならないぐらい辛く、まさにダブルパンチだった。

僕は大酒飲みでは無いが、少量のアルコールは、そのテイストにおいて日常生活に欠かせないものがあり、禁酒明けの最初の1杯の五臓六腑に染み渡る至福感たるや、まさに「幸せの黄色いハンカチ」での1シーン、高倉健演じる主人公が出所後に初めて飲むビールを演じるシーンの如く、捨て難いものがあったのだ。

ところが一昨年、毎度の如く禁酒を実施していた際、あの何とも言えない苦痛を感じなくなった。自分自身にあれれ?である。 以降、どれだけ酒を断って過ごせるか?試したまま今日に至っている。もちろんこの間、何度か飲み会に参加しているし、スキー滑走の現場入りが早い時は、寝酒のホットウイスキーは定番である。むろん、花粉症の時期を外せば、場面やお誘いに応じての飲酒は全くもってやぶさかではない。

・・・が、以前の様な酒を欲する感覚が失せてしまったのは事実だ。これはとても不思議なことである。

さて今回、山スキー遠征を無事に成功させ、2021シーズンを無事に終えることができた打上げの意味も込め、数年前にモデルチェンジがあり、今年、さらにマイナーチェンジが行われたキリンの「新・一番搾り」(500ml)を購入した。

まとまった飲酒としては昨年の沖縄行以来である。

もっとも、これは予てよりの計画ではなく、売り場を前に弾みで買ってしまったものだ。もとより、この半月ほどの肉体疲労を考慮して、スペアリブや唐揚げ、各種ハムの盛り合わせのセットを買ったことが発端である。思えば4年前の2017シーズンのラスト「薬師カール・断念」の遠征から戻った時のような、そんな解放感もあり、これら盛り合わせをアテに久々のビールは、さぞかし堪えられないだろう、新・一番搾りのCMみたいになるかもしれんな・・・そんなことを考えながら、である。そういえば「薬師カール・断念」の時も最初の1杯目は「新・一番搾り」だった。

そしてその1杯目。実はこれが全くもって拍子抜けだった。新・一番搾りの売りである「雑味の無い、それでいて深みのある味わい・・・」は相変わらずだが、腹の底から湧き上がって来るような「熱」が感じられないのだ。

そして更に不思議だったのが、僕の飲酒量ではビールの500mlの缶はやや多いのだがそれがスッと入ってしまって(店での「生」は別)、その後も気分が悪くなることが無かった。これはいったいどういうことだろう。

次の休日前にでも、もう一度試してみるか・・・