ワクチン接種1回目・学び(2021/09/01)

今回のワクチン接種は発見も多く、僕のこれまでの風邪に対する認識だけでなく、健康や病に対する概念すら変える経験となった。これまで僕は、風邪の諸症状というのは、ウイルスの体内侵食と免疫機構との激しいせめぎ合い、つまり国家同士の紛争のようなもので、その結果生じる損害だと考えていた。ところがそれはやや正確性に欠けた認識だったと、この度のワクチン接種で知ることとなる。

「ジェンナーの天然痘ワクチン」の逸話の通り、ワクチンとは弱毒化した病原体など人体に投与し、人体に予め免疫を獲得させて、感染症を予防するものである。

例えばインフルエンザの場合、鶏卵にワクチン株を接種し、増殖してきたウイルスを精製、不活化したものになる。ところがこの方式だと生産に時間がかかり、パンデミックなどの爆発的感染状況に即応できないのだという。人類はSARSやMERSを経験した後、大量に人工合成可能なmRNAワクチンの研究が進んだ。余談ながら、このmRNAワクチンの開発において日本は世界から大きく遅れを取っている。

mRNAワクチンは、人工複製物を使用して免疫反応を起こすワクチンの一種で、人類に対しては用いられるのは今回の新型コロナウイルス感染症「COVID-19」が初めてだという。

このmRNAワクチンはやや癖がある。従来のワクチンであれば1回の投与(注射)で免疫獲得できるが、このmRNAワクチンは人工合成物、つまり本物に似せた偽物、もしくは本物の一部分・・・と表現すべき代物で、1回の投与で免疫獲得が100%とならない。そのため確実性を期するため2回の接種が必要なのだという。2回目に副反応が出やすいのは、身体がウイルスの侵入を検知した証と見て良い。

こうして考えると、ジェンナーの時代より、ワクチン接種後の副反応は、ウイルス感染の予行演習の結果といえる。要するに感染の初期症状もしくは発症が軽くて済んだ・・・を経験させることである。

先般、街中で「感染希望、コロナはただの風邪」と書いたプラカードを持った男性が話題となったが、確かに「COVID-19」は「風邪症候群」に分類される風邪である。ところが、「普通感冒」には分類されない。ここがポイントである。「普通感冒」では「サイトカインストーム」による肺炎(急性呼吸促迫症候群;ARDS)は発生しない。インフルエンザでも肺炎は発生するが、それは弱った肺の内部に侵入した細菌が増殖する肺炎で、抗生物質で治療できる

※インフルエンザの二次感染型肺炎、上気道に常在している肺炎球菌やインフルエンザ菌(冬季に流行するインフルエンザウイルスとは異なる)が肺に感染し増殖する。

「サイトカインストームによる肺炎」(急性呼吸促迫症候群;ARDS)は、関節リウマチ治療薬「アクテムラ」に効果があるとさされるが、これも決定的なものでは無い。これが「COVID-19」の現実である。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はサイトカインストーム症候群であるとさえ言われている。

 

先ず「風邪」とは(Wikipedia

風邪とは、原因の80~90%がウイルスの上気道感染症であり、主な影響は鼻に現れる。咽喉、副鼻腔、喉頭も影響を受ける可能性がある。症状はたいてい感染後二日以内に発生する。症状としては、咳、咽頭痛、くしゃみ、鼻水、鼻閉、頭痛、発熱、嗄声などが現れる。患者の多くは回復まで大抵7~10日間を要し、一部の症状は3週間まで継続しうる。他に健康に問題がある患者は、肺炎に進行する可能性がある。
多くの場合、単に風邪と言えば急性上気道炎(普通感冒)を指し、医学で厳密には「かぜ症候群」と呼ばれる
成人は平均して年間2~3回の風邪にかかり、児童ではそれ以上である。風邪に対してワクチンはない(※製造されていない)
風邪の原因となるウイルスには数百種類以上もの型が存在し、毎年のように新たな型のウイルスが出現するため、風邪に対するワクチンや特効薬の開発は、絶望的な状況である(※製造不可能という意味ではない)
風邪の直接的な治療法は存在せず、罹患期間を短縮させる方法もないが、不快な症状は対症療法で緩和可能であり、イブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は治療の助けとなる。

この「風邪症候群」の中に「インフルエンザ」と「コロナウイルス感染症(COVID-19)」がある。

SARS-CoV-2による感染症COVID-19は、ウイルス性感冒の一つである。
 Coronavirus Disease 2019(COVID-19) コロナウイルス疾患2019
・Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2( SARS-CoV-2)
 重症急性呼吸器症候群(をもたらす)コロナウイルス

上記の通り、この「風邪症候群」困ったところは治療法が存在しないという点に尽きる。「アビガン」といったウイルス増殖抑制剤というものは存在するが決定的とは言えないのが現状である。

 

①風邪の症状は、免疫システムにより予め作られるものだと知った。
ワクチン接種することで、免疫システムが起動される。その際、風邪に罹患した状態に近い状態が再現される。耳下腺の痛み、胸骨~鎖骨、息苦しさなど、
風邪の苦しみの大部分は、ウイルスとの戦いの結果ではない・・・これには驚いた。ワクチン接種はリハーサルなので、喉がイガイガしても戦いの残骸である「痰」などは出なかった。
→同様の症状が出た場合、何らかの感染があったと判断できる。
風邪症候群のウイルスは比較的おとなし気なもので、直接人体を攻撃したり浸食するものではない。また、有害な毒素を発生させるわけでもない。ウイルスはただ人体細胞に寄生して増殖し遺伝子を残したいだけである。風邪症候群の問題点は、主に人体の免疫機構が引き起こす苦痛であり、最大のリスクは免疫暴走(サイトカインストーム)による肺炎(急性呼吸促迫症候群;ARDS)である。であるから、場合によってはウイルスを細胞内にそっと住まわせておいても良いぐらい。
とはいえ宿主側の細胞は、猫屋敷の如く、ウイルスに完全に乗っ取られた感じになり、細胞機能を維持できなくなる。そこで宿主細胞は感染と同時に免疫機能により破壊されるか、細胞自ら破綻(アポトーシス)することになる。・・が、ウイルスによっては「癌化」により、このアポトーシスを遅延させる機能を有するものすら存在する。いずれにしても人体内部の統制を乱すものとして最終的にはウイルスは人体から駆逐される運命にある。
→江戸の大火事や都市の大空襲、消防用水を使わず、延焼防止の目的で予め家屋取壊す(破壊消火)や建物疎開に似ている。

 

②「脇下から背中にかけての、皮膚の痛みやわさわさした感じ」が、リンパ系が関係していることがわかった。また、小指のつけ根、手首、などが連動していることも判明。
皮膚が痛むのは皮下の浅い部分のリンパ管が関係しているかもしれない。

 
③接種前のビタミン類を予め摂っておく必要性


④健康と病
感染と発症、罹患、ワクチンは罹患の予行演習。前職では頻繁に風邪をひいたが、今はまずひくことが無い。この関係・・・