自然で楽なスキー(2021/09/09)

数日前、「自然で楽なスキー」の自然で楽な・・・は、結果として「手抜きスキー」だったとの結論に至った。

きっかけは、コロナ禍おける紫外線でコロナ予防・・・という「エビデンス無視」の理論を考えている最中だった。この「エビデンス無視」が「自然で楽な・・」と共通している。

これは支持者から、逆にこじつけ論と言われるのだろうが、例えば、トランプ前米大統領の言う「紫外線でコロナウィルスは予防できる。だからこぞって屋外に出よう。」という方法。紫外線は既存のもので、あらゆる生物の敵であり、これは事実・Factである。ところが、これが有効な対策であればCOVID-19によるパンデミックはおろか、風邪症候群もとっくの昔に撲滅されている。この例えは黒酢ダイエット論でも同様である。黒酢のダイエット効果は認められているもののの、ダイエットが完了した方の話は聞かない・・・なぜだろう?

この妙なこじつけ論で思い出されるのが、「自然で楽なスキー」論に振り回された日本のスキー界の「暗黒の10年」である。


僕は先日、「自然で楽なスキー」とは、何もしない「手抜きスキー」だと気付いたが、その「楽な・・」は、単に何もしないこと。ではないか?スキーをそれなりに滑るには、それなりに労力が必要である。
例えば、休日にデリバリーでピザを注文し日がなYouTubeを観ながらゴロゴロ過ごす・・・こんな過ごし方と、自分で生地を仕込んでピザを作り、YouTubeでスキー技術を研究する・・・この違い。どちらを選択しようが、それは自由だし、尊重されなければならない。しかし、健康的な生活・・・という側面で切れば、日がなゴロゴロ過ごすのは不健康でないにせよ、長期的に見ると避けるべきだ。これが自然体で楽な過ごし方・・・だと僕は考える。

ある程度、スキーが勝手に仕事をしてくれるので、限られた条件であればそれなりに滑れる。別にそれで良いではないか? カービングスキーの台頭により、スキーに仕事を任せる部分・・・この範囲が広がったのは事実だった。ところが、スキーが仕事を担う部分スキーヤーが担う部分※2)の区分けがしっかりしておらず、スキーヤーが本来担うべき部分をもスキー任せにしようとしていた・・・と思える。

さらに厄介なことに、※2と「内足主導」の関連も、今で言えば「エビデンス」の欠如したこじつけで、思い出すだけで「流される組織」の怖さすら感じる。

さて、「自然で楽な・・・」と言えばスキーロボットである。スキーロボットというのは初めから自立している。そのようなロボットが倒れずに斜面を滑ったからと言って、スキーの何が解明されるのだろう?

現代の二足歩行ロボット。

もしも脳に障害を負ったなら・・・・立つ・・・という行為は、極めて不安定な代物であり、マネキンを立てる・・・のとは全く意味が違う。

「特に、ATLASはダンスをしながら片足立ちでバランスをとるなど、人間でも難しいと思われるさまざまなアクロバティックな動きを見せてくれる。こうしてステップを踏む姿を見ていると、Boston Dynamicsが実現しているロボットの二足歩行というテクノロジーの完成度の高さを感じさせてくれる。とはいえ、これらのロボットは綿密にプログラミングされた動作を忠実に演じているだけであり、自律的に二足歩行するまでには至っていないようだ。」

もし仮にスキーロボットを・・・というのであれば、この「ATLAS」より先の「自律的二足歩行ロボット」にスキーをさせて、初めて本物・・・ということになる。

自走することでバランスが取れるので、微妙なところだと思う。

 

もし、「スキーの滑走理論のモデル化研究」であれば、1本スキーの下記動画の実験で良かった。これはスノボ、Skwal、スノースクート、モノスキー、そしてチェアスキーに通じるモデルと言える。

 

Schi Heil !!