身体の内方向への筋力(2021/10/10)

身体の内方向への筋力の使い方を意識しながら歩く(RUN)
→古武道的な響きもあり、最近のお気に入りのフレーズ・・・僕の造語である。

言葉の響きは何やら怪しげだが、内容は極めて力学的である。試しにネットで調べてみたが、凡そ見当違いの内容が表示されているので一安心・・・パクリではない。

身体の内方向への筋力の使い方を意識しながら
体幹内部を意識し、ひねり(「肩と腰」「腕と脚部」等の「交差」「カウンターバランス」「体内部でのモーメントの力学的相殺」)を使い、バランスで歩く。
(※インナーマッスルとの関係は?不随意筋で意識出来ない、骨を意識せよ、腰を入れるには仙骨を意識)

蹴る・・という動作。これは、身体の外方向への力となる筋力の使い方である。これをスキーで行うと二次的に反動(逆の力)が発生するため、昨今のスキー技術論ではNGとする傾向にあるのは周知の通り。→平川仁彦氏(47:25・・働きかけた運動には必ず真逆の作用が起こる)
つまり「身体の内方向への筋力の使い方を意識しながら」というのは、「蹴る」といった動作と真逆のものになる。

 

この歩行論の原点は14年前にもなる。2003年10月~2006年7月にかけて森永ザバスの小冊子「PENTA」に掲載された小林寛道氏の研究によるものである。(※№23/2003年10月~№34/2006年7月)にかけて計12回)

現在では「小林寛道理論」と称されることもあり、場合によってはこれが「ナンバ」だとするブログなども存在するが、「ナンバ」とは全く正反対の歩行論である。

 

(2021/10/12)
丹田の裏、腰の上の背骨辺りを脱力することで、適切な腰の回転が得られた。脱力が大切だが、疲労困憊してくると、自分が困憊していること・そのものを自覚できなくなる。また疲労により身体もこわばり、各部の動きに力みが生じてしまうが、前進する意志でもって頑張ってしまい、更に力みが生じるという悪循環に陥ってしまう。そもそも筋疲労でこわばって動きが悪くなるが、そこを何とか最小限にとどめる何か?例えばストレッチのようなものを考案する必要があるだろう。

f:id:skihakuba2drnobo:20211013163351j:plain末續慎吾2003/08/29世界陸上

 

【 第三の滑りと関係 】

身体の外方向への筋力の使い方を意識すると、谷回り偏重の滑りとなり、結果、上体は内向し、滑りの分類は「内~内」になりやすい。

 

【 交差・カウンターバランス・モーメントの力学的相殺 】

THVEXの滑りを観察すると、不用意に腕を動かしている側面は否定できないが、このような不整地を滑るにあたり、脚部が受けた力をカウンターバランスで逃がすことを目的とするならば、基礎スキーにあっても、不整地種目ではもっと腕は動いても良いのではないか?と思う。

 

 

Schi Heil !!