懐かしのザウス(2021/11/07)

mrrnさんのブログネタより、船橋ベイエリアにかつて存在した屋内スキー場・ザウス(SSAWS)の閉館から、凡そ20年が経過したことを知った。ザウスのオープンは1993年7月・・・閉館は2002年9月である。9年と3ヶ月の、長いようで短い営業期間だった。スキーヤー目線で「現存してくれたら・・・」と残念に思う反面、今思えば、切りのよい営業期間だった・・・とも思う。

というのも、2011年の東日本大震災、また、2019年台風災害(長期停電)により、この超巨大施設は如何なる被害を被り、そしてどのような変遷を辿ったであろう。加えて、コロナ禍で更に冷え込んだスキー・スノボ事情を考慮すると、引き際は良いタイミングだったとも思えるのである。

さて、改めて調べると、僕の滑走は合計4日・・・

初回は1996年10月06日、会社の同僚たちとディズニーランドツアーを行った2日目、別行動で滑りに行った。
2回目もディズニーランド絡みである。1999年9月15~16日、職場の組合主催のディズニーランドツアーに便乗。完全に別行動で1泊2日の滑走である。
3回目の遠征は1999年11月27日、仕事関連のスキー仲間との遠征だった。この時は、奈良、愛知へと、車に相乗りしての遠征だった。

最後の滑走である1999年以降~2009年までは、夏にNZへ滑りに行った関係で縁遠くなってしまった。それでも真夏の日本でスキーができるのは大変な魅力といえる。当方からだと、往復の交通費、滑走代、宿泊費を含めると5万はかかってしまうので、何かの折に抱き合わせで行くことにはなっただろう。

さて今後、日本にこのような大規な屋内型人工スキー場の建設はあり得るのだろうか?スキー・スノボ人口の減少や、国内経済の状況を考えると、新たな計画は厳しいと考えるのが妥当だろう。

ところが海外では、地球規模の温暖化の影響もあってか?屋内型人工スキー場の建設計画が複数進行中である。また、国内ではアウトドア体験型の大規模施設が目白押しとなっている。

レジャーのトレンドが少しづつ変化してきているのだ。

コロナ禍前、東南アジア方面からのインバウンドが多いとされる関西空港・・・その周辺のスキー場では、スキー期間中、インバウンド需要で大変な活況を呈していた。

2017年に日本で14年ぶりの新規スキー場となった峰山高原リゾートホワイトピークだが、なぜ今、雪無しの関西圏にスキー場新設の不思議?が、かなりの話題となった。

実は国内的に見ても人工降雪機主体の関西の老舗スキー場、六甲山スノーパークが絶好調なのである。峰山高原でも、内陸地域独特の冷え込みを利用した人工降雪機を備えたコース運用と、京阪神から90分という立地条件でインバウンド需要を見込んでいたのだった。

実は昨今、スキー場経営のトレンドは、①人工降雪コース、②都市近郊、③緩斜面主体、④小規模運営、⑤通年営業(夏季アクティビティ)へとシフトしつつある。これは先に書いた「アウトドア体験型の大規模施設の増加」と重複するものである。(※小規模スキー場の運営規模が一般的大規模施設レジャー施設の規模に類似)

このようなスキー場経営のトレンドの変化は、根っからのスキーマニアである僕にとって、論外で意味のないものである。しかし、本来、スキー場経営というものはマニア主体で考えるべきでは無いのかもしれない。

実は大阪のベイエリアの埋め立て地は、空きが多いという。外貨獲得の目玉として、カジノ建設一辺倒の思考ではなく、関空近辺の空き埋め立て地に屋内型人工スキー場が計画されても良いのではないか・・・と思う。

ザウスのアキレス腱となった空調の運用経費だが、昨今の冷凍技術の進歩で家庭用のエアコンの電気代は30年前と比較して1/3程度まで下がっている。
実際、空調管理業務のトレンドも、ガス吸収式冷温水発生機による大規模な一括方式から、小~中型の電気式ヒートポンプを複数台並べる方式へ変わってしまった。その方が機器の更新費用なども含め、長期的に見て安上がりとなったからだ。
加えて、太陽光発電などの最新のエコ・環境技術を駆使すれば、運用経費はザウス建設当時と比較にならないほど抑えられるように思う。

それよりも危惧すべきは災害対策である。2018年の台風20号で壊滅的な被害を受けた神戸市の須磨海釣り公園は、被害から3年を経過してなお、復旧の目途が立っていない。

先にも書いたが、もしザウスが現存していたなら、関東地方を襲った2つの災害でどのような結末を迎えたのだろう?と思って止まないのである。

 

↓ すばらしいレポート・・・

 

1996/10/06「写ルンです」にて撮影(実際の内部照明はかなり明るかった)

f:id:skihakuba2drnobo:20211107131221j:plain舞浜から4駅。南船橋の駅を降りるとそびえ建つ巨大建築。

f:id:skihakuba2drnobo:20211107131217j:plain隣接するオートレース場。元スマップの森且行が走るのをこの日、見た。

f:id:skihakuba2drnobo:20211107131225j:plainコース内、実際はもっと明るかった・・・

f:id:skihakuba2drnobo:20211107131229j:plain緩斜面はダラダラだったが・・・

f:id:skihakuba2drnobo:20211107131234j:plain急斜面はかなりの勾配で魅力あり・・・雪質も変化せず、片斜面でもないフラットバーンはトレーニングに最適だった。

 

【日記的なものより】元総務若い衆メンバーによるディズニーランドツアー
96/10/05(土)
3:05  起床
5:13  出発
5:22  山陽電車 西舞子
5:34  JR舞子発
5:57  三宮
6:10  新神戸  谷口と会う
10:15  東京着
10:23  舞浜行き 3.4番線
10:40  舞浜着  予想に反して雨模様だった。
カリブの海賊  ウエスタンリバー鉄道  ビッグサンダーマウンテン  トムソーヤ島
(ビッグサンダーマウンテンに乗る頃は雨も小降りになり、
逆に人出が少なく待ち時間も無かった。)
昼食は地図の⑬プラザパビリオン・レストランで食べました。
シンデレラ城  ホーンテッドマンション  スプラッシュマウンテン  トゥーンタウン
みやげ購入  
6:40  夕食“レストラン北斎” かなり高かった。
そうしているうちに夜のパレードが始まったので見に行く。
8:30  花火
千葉マリン行きのマリンライナーに乗る。一度、間違えて違う方面行きに乗った。
夜の闇に“スキードームザウス”が見えていた。
10:00 海浜幕張から徒歩でホテルフランクスへ
夜の映画は“ターミネーター2”が 1時間おくれでやっていた。
他のメンバーは“千葉マリンスタジアム”の前までいっていた。

96/10/06(日)
7:00  一人で朝食
7:55  ホテルフランクス出発
8:02  海浜幕張駅到着
8:30  南船橋
9:30  滑走開始(詳しくは“スキードームザウスにて”を参照)
12:20  滑走終了
12:59  みやげ購入後、キャッシュ終了
オートレース場へ徒歩で向かう。4戦ほど見た。
2:30  オートレース場を出て“ららぽーと”へ向かう。ららぽーとハイパーマートを小さくしたような所だった。おそい昼食ハンバーガー。
4:30  東京駅着
メンバーと連絡を取ろうとするが最終的に携帯につながらなかったので単独行動にする。みやげの購入  夕食(ハヤシライス大盛り)土産をわすれた!  身仕度をする
5:35  東京駅発  楢崎さんを残して…
8:55  新神戸到着
10:00  帰宅しました。かなり気温が暑く感じた。


スキードームザウスにてエキスパート・レンタル

8:30 開門前、既に人がかなり並んでいた。メットを被っている人、ダウンヒル用のポール、フィッシャーのGSプレート付きモデル等…本格的にスキーをやっている人々ばかりであった。(関東の大学のスキー部は全員集合って感じ)
しかし、開門してからチケット売り場まで行くのに15分ほどかかったにもかかわらずレンタルコーナーは人もまばらでマテリアルのエキスパートレンタルの出口で人気の無い所でブーツを履いていたらミズノの里吉デモがいたので写真を撮って頂いた。
リフト待ちは5分ほどで、上級コースは人もまばらであった。
上級コースは始めの1/3ほどが中~急斜面で残りは中級コースより緩くただ流しているだけであった。しかし、急な部分が結構あるのでやはり上級コースへ行ってしまう。
気温は-4℃で気温によるコンデションの変化は無い。終わる頃には足の裏が冷たかった。
天井のカラーはブルー、係りの人は皆若く、とても良いサービスだった。
終わる1時間前ぐらいになるとゲレンデもかなり荒れてきて、中級コースは軽いコブ、
上級コースは、両サイドが削られ固い斜面が見え、削られた雪が中央で軽いコブを形成していた。

1996/10/06(SUN)
ゲレンデ  人は少なめ。1時間でコブができ始め、2時間で両サイドが固いバーンが見え
中央に雪溜りとコブ。ただし、雪が軽いので引っかかる事はなかった。気温-4℃
(ブーツ)ラング Xゼロ9 レーシング 25.5cm
(スキー)サロモン プロリンク エキップ デモ 3S 195cm
(ポール)レキ カーボン

①(ブーツ)ラング Xゼロ9 レーシング
まず、サイズが少し大き目であった。バックルは一番最後まで締めることになるが、きつく締めてもシェルの形が変形しないというのか、足のホールド感は変化しない。シェル硬度は硬めで気温のせいもあるだろうが、自分のXゼロ9 デモに比べてかなり当たる部分が痛く感じられた。
カントは未調整でインソールもノーマルである。特に今回はシダスのインソールの必要性を強く感じた。
②(スキー)サロモン プロリンク エキップ デモ 3S
ブーツが上記の様な状態であった事を考慮しても、ゲレンデコンデションを考慮しても
とにかく思っていたよりも良くない。第一印象は、手にした時の重さが気になったが、滑走中は重さは感じられなかった。
まず、たわみを出すために踏みつけを行ってターンするスキーと膝の切り返しでターンを行うスキーがあると言うことを始めに注意しておきたい。
1.左足のポジションが良くなかった。横滑りがうまくいかなかった。
2.山足伸ばしの滑りでターン前半部でのコンタクトを心がけた。ふだんであれば、この滑りをすると自然とブーツが揃うのだが今回はそのようにはならなかった。
3.脛で押すようにターンの後半部を滑るとスキーに自然なたわみができる。一度たわんだスキーに抜重の間もなく加圧し続けると、くるくる回るショートリズムができるが今回はそのようにはならなかった。
4.クラウチングターンは気持ちよくできたがシュプールは幅広かったかもしれない。
③(ポール)レキ カーボン
まず、長さが120cmと普段より1cmほど長いので、万歳をして滑っているようだった。
チップの先もよく刺さるというのか引っかかる様な感じがあり、とにかくポールが
じゃまになるようなそんな感じであった。また、軽さもバランスを取る時には逆に
マイナスの条件となるという感じだ。


【スキー滑走記録より】
99/09/15(水) スキードーム・ザウス
    時間;PM 12:30 ~ PM 04:30? 気温-3.5℃
    雪質:始めはハードパック、次に表面が取除かれてアイスバーン。その後、急激にコブが成長。
    用具;レグザムFZ-2、ロシニョール9D Pro10.2(170cm)
** レグザム;全て購入時のままでテスト。気温が-3.5℃なのでかなり硬くなった。
構造的にも とにかく”硬い!” 足首が完全に固定されて全く動かせないと言う感じである。旅の疲れでむくんでいたせいもあると思うが、きつめに締めると当りも出てきた。
すごしにくい しんどいブーツと言う感じ。
小回りもスラロームぐらいの回転弧だと良いが、ウェーデルンぐらいのリズムになるとしんどい。間違い無く大回りに合っているブーツだと思う。
ゼロポイント理論の為か?スケーティングの時に、蹴る軸線とスキーの軸線が合っているのでブーツも軸線上にしなる所が良い。慣れると他のブーツは履けないかもしれない。
** ロシニョール9D Pro10.2(170cm)
ブーツになれてなく、当りも出ていたので、正直いって良くわからなかったが、考え方を変えると全く癖がないスキーと言えるのではないか?安定感は非常にあった。体重が上手く乗っていないと(たわんでいないと)エッジに乗った回転弧は少し大きめの感じで、切れ上がり感は強くなかった。
悪くはないんだけどこれと言った特徴も感じられない。ロシニョールはこんな感じなのかと思った。
**ブーツに慣れるまでが大変だったが慣れてからはそこそこ滑れた。慣れる前には片足に荷重が掛り過ぎてカービングスキー独特の踏込み過ぎのスピン状態があった。
ザウスで出会った有名人。
1日目:伊東秀人、五藤伯文、沢田敦、峯嵜秀弘(粟野デモのトレーナー)

99/09/16(木) スキードーム・ザウス
    時間;PM 10:25 ~ PM 02:30? 気温-3.5℃
    雪質:始めはハードパック、次に表面が取除かれてアイスバーン。その後、急激にコブが成長。
    用具;レグザムFZ-2、サロモン Super Axe Equipe 3V(168cm)
** レグザム;前日の状態を考慮して ゆるめにバックルを締めた。上シェルは真中以上締めると足首に当りが出る。
また、足首が全く動かなくなるのでコブはしんどい。少し緩めが良い。下は昨日同様、2つ目だがリフトでは緩めていたら問題無かった。シダスを入れるとまた違うだろう。
** サロモン Super Axe Equipe 3V
話題のショートスラロームスキー。ブーツに慣れたせいもあるのだが、履いた感じはとても軽い。
分割式のプレートと長さの関係か?軽さが高速で少し不安感につながるが、乗り方のつぼを覚えると問題ない。
カービングスキーらしくテールに乗ってしまうとスピン状態になる。それよりもエッジのグリップが良いので大回りばっかりやってた。、大回り専用でも十分いる。スキーに圧が溜まってからの走り(身体の外に出て行くスキー)は、今まで履いた中で一番だったのではないか?動きが非常に速い板だった。
それと、ターン前半で思いきり体を倒し込んでもスキーがカバーしてついて来てくれた。面白い板だった。
**太ももをしたに擦る感じで荷重、腰を起して圧を受ける と言った事を意識しながら気が付いたのは少し後ろ側に(アキレス腱を伸ばしている感じ)突っ張って内ひざを進行方向にひねる(がに股)とバランスがとりやすかった。見た感じがどうだかわからないけど…
スキーが抜けるまで引張って次の内ひざを返しながら斜め前に体を倒す?起す?感じ。
身体が冷えると腰の切れが悪くなるのでストレッチ。左ターンは長く乗る感じ
ザウスで出会った有名人。
2日目:白河三枝(一応話をしました)竹鼻健、伊藤政照、我満嘉治(リフトで横に座った)沢田敦、佐伯幸(レグザムとミズノの板)と

99/11/27(土) スキードーム・ザウス
    時間;PM 08:30 ~ PM 03:00 気温-3.5℃  奈良D・SAK氏、DK・YAM氏
    雪質:始めはハードパック、次に表面が取除かれてアイスバーン。その後、急激にコブが成長。
    用具;レグザムFZ-2、ロシニョール9D Pro9.9(170cm)
レグザム;シダス+コルクだけであったがフィーリングは全くちがうブーツになっていた。シダスによって足裏の安定が得られたのでバックルをきつく締めることも無く当りも減った。長時間のドライブで足がむくんでいることも問題にならなかった。履き始めしびれる感じがあるが時間と共に直っていった。
ロシニョール9D Pro9.9の印象はもうひとつだった。ガツンとくる感じがエッジングで感じられない。
YAM氏のアトミックの方が感じが良かった。特に左足が開く感じで抜けて行く。今までのすっぽぬける感じではなく開いて行く感じだ。右もその傾向があった。またそれを解消するためにターン前半に前荷重にもってゆくとテールが流れた。コブができ始めてからプルークターンやコブをすべってからは両足の同調操作(両足の足首が同じに回る感じ)で動けるようになった。やっとブーツとスキーになれた感じだったので、前が開くのは技術的な物もあるかもしれない。
コブ斜面の対策で、SAK氏にストックの方向に伸び上るといわれたのが良かった。また、コブとコブとの間でいきなり板を横にするより、その間にゆっくり板を回す感じで行くと良かった。
①受けた圧を感じたままからだの前を(重心下を)スキーがクロスオーバーする感じ。(✕身体の下を抜ける)
②ストックの方向に重心移動する感じ。

 

Schi Heil !!