スキーの微調整(2022/02/16)

滑ってると「あとちょっとなぁ~」ということがよくある。
大抵はエッジの調整でそれを解消して行くことになるのだが、他にも少しだけ方法がある。それはバインディング位置の移動とスキーに部材を貼り付けることである。

先日購入のエランスキー(ELAN AMPHIBIO S8)は、初級~中級用のスキーである。

1996シーズン頃に初級・女性用スキーを使用したことがあるが、バタツキが激しく高速滑走は難しいものがあった。また、構造が単純ということで滑走フィーリングも薄っぺらい感じだった。
一方、「たわみ」が楽に得られるので、案外面白いな・・・とも感じていた。

あれから26年・・・スキーに限らず工業製品の製造技術は格段に進歩し、スキー界には「カービング」「ロッカー」などの技術革新もあり、スキーの製品精度は格段に向上した。エランもこれまで6回使用してみたが、高速で不安を感じることも無く、むしろ「たわみ」がキープ・維持されているので、安心して滑ることが出来た。

ただ、販売文句に初心者用のフレーズがあるように、初心者が扱いやすい様、スキーが横を向きやすい(ずらしでの回旋が容易)という特徴があった。

そこで先ず取り組んだのが、エランの金具の位置を前に動かすことだった。これはフリーバインディングだと容易で、これも昨今のスキーの良いところである。逆にフォルクルは金具を後ろに動かしてみた。

続いてはテール側にアルミプレートを両面テープで貼り付け・・・
これはかつて大屋SCのS会長が、二十数年前に行っていたものである。偶然ながらそれもエランだった。黄色のエランパラボリック・・・それはスキー界初のカービングスキーでもあった。当時はその形状から「しゃもじ板」と呼ばれていた。

僕もS会長にあやかって、当時は腰砕けがちだった山スキーの幾つかにこの処置を施して使用したことがあった。
(※当時の山スキーが腰砕け気味だったのは、山の雪質に合わせてのことだと思われる)

※追記・・・
 フォルクルは2022/2/28の使用で、劇的に良くなったことを確認できた。

残念ながらこれが最大限の移動だったが、特性は大きく変化した。テール側の粘りが出て、スキーのトップが谷に落としやすくなった。


まぁ、金具位置の変更で十分に使えるスキーになったのだが、さらに追加で・・・


アルミプレートを両面テープで貼り付け・・・


しばらく押さえてみて・・・


経験上、両面テープ固定で外れることは無いのだが、念のため脱落防止のガムテープを上から・・・


フォルクルの金具位置調整・・・テール側がよくわからない。


なんじゃこりゃ???


この構造の解明には時間を要した。海外サイトで調べるも情報は皆無・・・
結局、フロント金具を取外すことで、テール側の金具を移動させることが可能だと判明。まぁ、良くできてます・・・


この溝に・・・


金具側の出っ張りをセットする構造・・・


フォルクルは金具を後ろに移動・・・


 

Schi Heil !! 2022