両親の介護(2023/03/18)

昨日は9時から20時まで実家で過ごし、両親の様子を確認した。昨年、9月に父が寝た切りとなってから以降、終日、両親の状態を観察するのは初めてである。

特に金曜の夕方は訪問入浴があるので、実家に出入りするサポートスタッフから一様に話を聞けるチャンスと考え、仕事を休んだのだった。

2周間前に紅皮症でボロボロだった全身の皮膚も、ほぼ完治。
今週月曜日、目の周囲がただれ、目やにで目が塞がっていたのも、回復へ転じた。
(※実は今、僕も花粉症の関係で目の周囲が痒く、父の場合は不潔な手で掻くことで目に何らかの感染症を患っていることのようだ)

目はもう少し時間がかかるようだが、これら一連の劇的な回復に、ケアスタッフや訪問入浴スタッフも一同に驚きを感じていた。それだけ一連の病変が急激で酷かったということでもあるが、まだこのような短期での回復力があるのは、安心材料といえる。

問題となるのは、これら急激な病変に気付いてから、対応を考えているうちに症状が悪化してしまう点だ。その点だけ考えれば、父を入所させるのが最善だが、強制的に入所させれば済む話だろうか?と思う。

先日、母に要介護1の通知が届いた。長年の習慣で、父に食事など配膳するのは問題ないのだが、耳が遠いこともあり、既に父に対する細かな配慮ができなくなっているのは事実。この点からも父の入所が最善策である。

・・・が、両親を引き離して隔離することで、全てが好転するのか?そんな疑問が残るのである。

母が、自転車で転んで受傷した直後のように、要介護2の要件を満たすようになったら、即、父を入所させるつもりだ。それは全く致し方の無いことであり、割り切りも簡単だが、そこに至るまでが、なかなか難しいように思う。

1日、実家で両親の様子を観察して気付いたのは、もっと水分を補給させる必要があるという点だ。喉が渇いたという父の呼びかけも、母は耳が遠いため気付かないことが多かった。また、母自身も寝ていることも多く、結果として父の水分補給は上手く行ってない。恐らく30分にコップ半分程度の水分を欲しているようだが、普段はその半分も満たされていないようである。こんな点からも父は入所させるべきなのである。

では、父を入所させた時の問題点は何か?「慣れ親しんだ妻が側に居ない点」が最大の問題となる。それは母とて同様だろう。両親はべったりと相思相愛というわけではない。ただ、近親者が側に居る安心感というのは、人間の本能的な部分でもあり、母でさえ、手のかかる父から引き離した場合、認知症が進んでしまう可能性がある。

両親を引き離して、共に安心して過ごせる「何か」があれば、社会に蔓延する介護問題は発生しないように思う。