視線の誘導(2024/07/14)

現在、連ドラ「ちゅらさん」の再放送をやっている。

ちゅらさん」2001年度上半期放送 脚本;岡田惠和

僕の初見は2013年10月で、それは再放送(2013/9/30~2014/3/29;BSプレミアムにて)の途中からであった。観てない部分はNHKオンデマンドにて埋め合わせた。
(※なお配信期間というものがあるためいつでも観れるわけではない)

途中からの視聴だったので、BSは録画中心となり、ストーリーについてはNHKオンデマンドで初回から視聴…だったように記憶している。

そもそもは「ちゅらさん」の視聴については、岡田惠和;脚本の「おひさま」2012年4月~がベースにある。

名作であれば、何時観ても良いものは良いはずだ。そんなこんなで、「ゲゲゲの女房」「あまちゃん」もタイムリーには観ていない。

2024年5月には「ちゅらさん」のロケ地巡り(カメラアングル探し)を行う。シュガーローフ調査の延長ではあったものの、この2014年の沖縄行は僕にとって、1986年、1995年、2008年に続いて4回目の渡航だった。この時は、戦跡・シュガーローフを中心に、沖縄公文書館などを訪問した経緯もあり、ロケに使われた首里周辺を徘徊、これはけっこう詳しくなった。あの時の徘徊は今でも良き想い出である。

さて本題…今回は岡田惠和脚本や沖縄がキーワードではない。カットワークと言うべきか、魅せ方(見せ方)の話である。

映画も含め、画面内では複数の役者さんが演技をしているわけだが、さても、それは視聴者の視線を意識的に操作(効果的に)して作られているのだろうか?という話。

「」

恵理が勤務する病院で、押しかけてきた「ハナおばあ」と「城ノ内真理亜」を発見した瞬間の表情。ハナおばあは、孫のために一肌脱いで…真理亜は取材目的…という目的で「文也」を訪ねて来た。

普段、ぶっきらぼうな真理亜が、作り笑顔による満面の笑み…ここはさすが、当時、中堅女優の菅野 美穂…一般人とはかけ離れたこの「笑顔」

セリフはおばあと文也だけで進んで行くが…

突き売り笑いの真理亜…ここではいかにも作り笑いである必要が。

どうしても、視線は真理亜の方になってしまう。

会話と演技はハナおばあと文也で進んで行くのだが、演技の中心は真理亜というわけである。

そこに文也の同僚(文也を慕う恵理の恋敵)西宮医師(小西真奈美)が声をかけると…

呆然と西宮医師の美しさに見入る真理亜…ここでもハナおばあと文也の会話は続いているのだが、視線は真理亜に注がれてしまう…という次第。