2016/02/26 若杉高原大屋スキー場

今回も休日に合わせるように寒気が降りて来た。相変わらずの雪不足の中、大屋でのビデオ撮影に掛けてみたのだが、その結果は惨憺たるものだったが・・・

前夜、今季、3度目となる最大級の寒波が訪れていた。しかし、道中の積雪は思った程では無く、スキー場の駐車場も軽い積雪程度・・・寒波を受けてフル稼働状態の人工降雪機の音が鳴り響いていた。
今夜も、今季のお約束となった薄目のホットウィスキーを飲みながら、人工降雪機の放つ淡い光をぼんやりと眺める。夜間の降雪に期待しながら就寝。

明け方の車内温度は-3.5℃を記録した。夜間、かなり寒く感じたにもかかわらず、明るくなったゲレンデを見ると、昨夜の降雪が思ったより少なかった事がわかった。ゲレンデの状態を見て、しばらく若桜に移動するか?悩むが、大屋の斜面で確認したいこともある。すると、突然のボタ雪の大吹雪・・・このまま終日続くのでは?という期待もあり、結局、大屋で滑ることにする。

8時半頃、期待の?吹雪も収まり、滑走開始。ところが、滑ってビックリ!・・・湿雪、クラスト、未整備バーン・・と、悪雪のオンパレードだった。最悪のゲレンデ状態に途方に暮れてしまう。
これは自分の読みが甘いと言えた。これまでにも大屋で何度か同じパターンに陥ったのを思い出す。

つまりこうだ。雪不足になると、どこのスキー場でも圧雪車を入れることが出来ず、未整備状態となる。これはある程度、仕方がない。少ない積雪でピステンをかけると、雪の下の土まで掘り起こしてしまうからだ。
そんな雪の状態で強い寒気が降りて来ると、当然のことながら大屋の場合、夜間、人工降雪機がフル稼働となる。これにより、ある程度、コース上を人工雪が覆うことになるのだが、基本、氷点下の夜である。覆った人工雪の表面が、翌朝には氷化してクラストしてしまうのだ。

つまり大屋の場合、雪が融けて少なくなる頃、強い寒気が降りて来た翌朝は、未整備のクラストゲレンデ・・・になる確率が高いということだ。これに今回は朝の湿雪が加わったのだから、もう手に負えない状態だった。

それでもしばらく、2号ゲレンデで悪雪と戯れてみた

周囲を見渡すと、昨夜から朝にかけての積雪でスキー場全体が真っ白だ。適度に2号を滑り倒した後、試しに1号ゲレンデのリフト沿い、杉の木立の吹溜りを狙ってみた。しかし、これが大失敗だった。積雪は無く、石ころだらけの斜面を滑る羽目となった。ガリガリとソールをえぐる音が絶え間なく聞こえる・・・もう最悪である。あとは深い傷ができない様、ゆっくりと滑ることしか対応策は無かった。下に降りてからソールを確認したが、惨憺たる状態だった。NZ遠征でもかなりやられることがあったが、たった1本の滑走で、ここまでひどい状態になったのは初めてである。その後も、2号から3号に移動するだけで、引き続きソールに傷を付ける結果となった。

さて、悪雪、ソールの傷・・・とテンションが下がる事ばかりであったが、今回は大屋で必ず試してみたい事があった。
前回の若桜で、突然、両足が閉じて揃った感じになった。ブーツが原因なのか?それとも他に試した何かが影響したのか?その検証を大屋の斜度で確認しなければならなかった。
※大屋の1、2号ゲレンデは、比較的、急な斜面であり、ここでできなければ、他でできてもあまり意味が無い。

まず、ブーツをマーキュリーにして撮影をしてみる。ところが先に述べた通り、悪雪の三拍子状態であるから、普通にバランスを取るだけでも大変で、足が揃うはずもない。午後はブーツをアドレナリンに変えて撮影をしてみる。今回、特にブーツによって両足が閉じて揃うことは無かった。前回、両足が閉じて揃った原因についての解明は、来季の課題かもしれない。

一方、悪雪だったからこその気付きもあった。それは、文章表現が難しいのだが、スキーは横に向けて使うものではない・・・ということ。もちろん、横滑りは大切であるが、悪雪では横滑りだと抵抗が大き過ぎてスキーにならない時がある。そんな条件の時、スキーを前に推進させながらターンして行くことの大切さを改めて認識した。この気付きは大きかったように思う。

正午になるとスノーボーダーの数が増えて来た。これも毎度のことだが、ピステンが入れない時、ボーダーが繰り返し滑ることにより、自然に雪面が圧雪されることがある。これにより一気に滑り易くなった。
ところが土日であれば朝から滑るボーダーの数も多く、正午前には均一な斜面が得られることがあるのだが、平日はボーダーの出足も悪く、最悪の場合、ボーダー圧雪が掛かるのが夕方になることも多い。本日は14時を過ぎてからだった。
やはり、本日の様な条件の時は若桜に限る・・・ということか。

帰宅時、いつも通りにカーピカランド林田にて下回り洗車。直後に渋滞・・・伊勢のポプラがセブンイレブンとなり、開店イベント中であった。


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道谷集落ではそれなりに積雪があった。
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朝の車内の気温は-3.5℃であった。
(車内である・・・)

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7時頃から、突然、大粒のボタ雪が降ってきた。
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かなり激しく降る・・・・
これで終日パウダーか?と期待・・・

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吹雪の中、朝日が昇って来る・・・
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残念ながら、吹雪は1時間程度で止んでしまった・・・
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本日は久々、TOK師匠由縁のエランで行く。
これも、もうかれこれ10年近く前のスキーであるが・・・

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気持ちの良い新雪・・・
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今季初、平日大屋である。
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駐車場に愛車1台ポツンと・・・
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スキー場全体が新雪に覆われていたが、滑れたのは2号の極限られた部分と、3号ゲレンデのみであった。








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1本滑ってこの状態とは・・・・


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スキー場を覆う雪がいかに薄いものであったか、午後になると判明した。
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瞬く間にこの有様である。
これじゃぁソールの傷も無理はない。

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今回は大屋からの帰宅ということで、まだ明るいうちに音水湖畔を通過。
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帰宅後、スキーのソールをリペアする。
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1本あたり約20分、2本で45分程度でここまで回復の早業。

Schi Heil !!