今季は秋の山トレもわりに順調だったことに加え、11月末からかなり寒く、県北部に何度かまとまった降雪があった。
シーズンインは山にしろゲレンデにしろ、戸倉峠のライブカメラ映像を確認し、待避所の植え込みが積雪で埋まってから・・・と決めている。しかし、それを決めたのはもう10年近く前の話で、滑っているエリアもかなり違う。残雪ハントで良く行くようになった赤倉東斜面~氷ノ山越エリアがどのような状況なのか?今後のためにも実際に見ておく必要があった。仮にこの時期に滑れたとしたら、自然雪での初滑りとしては人生最速となる。今季の最終滑走が5/8だったから、兵庫県内の山で一番遅くまで滑り、また、一番早く滑ったスキーヤーとなろう。
ぜひとも滑走を実現させたいところであった。
ところが、今回のスキーに当たって、直前のスケジュールは過酷を極めた。職場の人員1欠状態で迎えた12月の停電作業は、遅番勤務からのスタートで完全徹夜・・・・これだけでもかなりの肉体的・精神的負担なのだが、驚いたことに停電作業明けは休日ではなく連続の遅番勤務・・・という恐るべきシフトだった。その遅番が終わった22時から帰宅してのスタートは、ほぼほぼスキーに行ける状態に無いと予想された。2005年から続いた悪夢の再来である。
それでも今後のスタートが楽な様に準備だけは進めておいた。
そして迎えた停電作業明けの朝、6時に勤務から解放される。一旦、帰宅する選択肢はあったのだが、行き帰りの時間がもったいないので、いつものねぐらである職場の倉庫で就寝することにする。おかげで次の勤務までに6時間近くの睡眠を取ることが出来た。これが後々響いて来ることになる。さすがに勤務開始の13時にはぼんやりした感じだったが、次第に疲れが取れて、遅番勤務を終える頃には、普段よりも良い感じだった。
これなら行けるかもしれない・・・帰宅後、スキーの準備を淡々と進める。ただ、その間も、中止にするための理由をあれこれと考えている自分がいた。
シーズン初ということで準備にやや手間取り、いつもより30分遅い1時半に出発。
2時13分、別所Pに到着。就寝する。
翌日6時20分起床。完全に寝坊である。これだから遅番はダメなのである。6時半、別所Pを出発する。
安富町付近より霧・ガス?不思議な光景が音水湖畔まで続いた。
道中、かなりの積雪が見られる。路肩が異様に多いのだが、よく見ると林の中は少ない。
生憎・・・というか、氷山銘水のおじさんに会い、少し話をする。これで少々スタートが遅れた。
10時半、渡渉を終えた急登付近で後続者を見る。
11時15分頃、氷ノ山越に到着。スタートから2時間未満なら良いペースである。
周辺を見渡すが、薮が全く埋まっておらず滑走不可である。少なくとも、あと2回はまとまった降雪が無いと滑れないだろう。この一帯も、10年近く前に決めた初滑りの定義が適応できることが確認できた。
日曜日ということで登山者、多数あり。総勢で7~8名となる。
周囲を散策するうち50m程のラインを見つけた。気が進まなかったが、残雪ハントの時に比べればマシである。スキーで滑れば人生最早の初滑り記録となる。
シールを外して1本目。ややぎこちないが、それでも新雪・・・少々重いが、新しい雪の感触は最高である。
1本目を終えた後、遅い朝食を済ませて、続けて4回の滑走。
距離は短いが、雪質が素晴らしいことを考えれば、残雪ハントと比べても、まずまずの滑走と言えた。
13時18分、下山開始。渡渉手前までスキー滑走にて下山。雪質はかなり重い。その後はスキーを担ぐ。
14時10分、下山完了。またもや氷山銘水のおじさん。よばれてお茶を頂く。おじさんをアルパインヒュッテまで送って帰途に着く。15時を過ぎてしまい、少々、遅くなった。
戸倉峠の手前で居眠り運転となる。かなり急激に眠気が来る。
戸倉トンネル兵庫側にて食事。ライブカメラに映る。
16時10分、道の駅・波賀。歯磨き。
16時25~57分、道の駅・南波賀にて仮眠。
道の駅・一宮にて100円の缶コーヒー。今年もやってくれていた。ホッと一息。この頃、かなりクシャミがひどくなる。そして、雨も本降りとなる。
17時45分、山崎GSにて給油(128円)戻す時に噴かせてしまう。
18時08分~19時、カーピカランド林田にて今季初洗車。少し念入りに洗浄し、撥水剤を塗る。終わる頃には雨は上がった。
20時、神陵台GSにて給油(133円)またしても噴かせてしまう。訳が分からない。
20時10分、帰宅。
そこから停電作業と遅番勤務の作業服の洗濯を含んだ片付けなど。終わったのは22時。
それからデータ整理、FBのアップなどを済ませて24時過ぎに就寝。
2時過ぎに、遅番恒例の別所Pに到着。
就寝・・・
痛恨の寝坊!いつもより2時間遅い6時半頃に目が覚める。
安富付近では前方に霧?ガス?の塊が・・・
波賀町付近。
霧?ガス?に包まれたままの運転が続く・・・
波賀を過ぎた辺りから少し青空が見え始める。
霧?ガス?は晴れたものの、要所要所では塊が見えた。
音水湖畔付近から快晴となる。
宮中付近。
路肩だけならハイシーズンの様相。
しかし、森の中に積雪は見られない。
兵坂トンネル付近。
戸倉雪寒基地付近。
ここも路肩だけ見るならハイシーズンである。
戸倉トンネル・兵庫県側。
ハイシーズンと見紛うほどの風景だった。
しかし、よく見ると、やはり林の中は根雪という感じではない。
戸倉トンネル・鳥取県側。
木立には残雪が残り、雰囲気は良い。
見た感じはハイシーズン・・・
小船付近。
こちらも路肩の残雪は凄い・・・
小船を過ぎた付近から見る東山・・・
山頂付近はまだまだ黒い。
大野付近。
小船よりも標高は低いが、それでも路肩の雪は多い。
いつもの道・・・
やはり、積雪という点ではいまいち。
渕見付近。
こちらも路肩の雪は凄い・・・
つくよね集落付近。
さすがにここまで来るとハイシーズンと変わらない雰囲気である。
これなら滑走も期待できるかも・・・!
登山口へ。既に時刻は9時を過ぎた・・・
登山口付近。
かなりの積雪があり、上も期待ができそう・・・
途中も凄い積雪。
スキー無しだと太もも付近まで潜ってしまうほど・・・
トレースがありとても助かる。
さてさて・・・この状況は?
11時15分、氷ノ山越到着。
これはいかん!
ありゃりゃ~滑れんわ・・・
少し先まで行ってはみたものの、状況は変わらず。
雰囲気は良いのだが・・・
それでも小屋付近の50m程のラインで1本目。
記念すべき、人生最早の初滑りである。
いつもの作戦通り、登り返しての滑走。
しかし、この藪が埋まるには、あと何回の降雪が必要なのか?
結局、5本を滑る。
時間が早ければもっと滑ったのだが・・・
如何せん、遅番の悪癖、寝坊が響いた。
天候は悪化傾向・・・
冬の様相・・・
これから先は長い・・・
山頂付近もこの状況では致し方なし・・・
下山時の渡渉にて・・・
14時10分に車に戻る。
それから氷山名水のおじさんと話し込んで、帰途に着いたのは15時を過ぎてからだった。
Schi Heil !!