今季、用具更新を行ったテレマークスキー(NTN)での初滑走である。
テレマークを始めてから既に12年。アルペンほどの滑走日数ではないということもあり、用具は12年前の物を使い続けていた。金具は、ほぼ永久に使えるが、さすがにブーツは12年選手ともなると、オフの間に白い粉が浮いて来るようになった。こうなるとシェルがいつ割れても不思議は無い。(この間、スキーは何度か交換している)
この5年ほどでスキーブーツのフット感は劇的に向上した。12年にはサーモインナーでそこそこのフィット感を感じていたが、現在では、まず手を加える必要が無いぐらいにシェルのラストが良くなっている。
ここに至り、ブーツと金具を含めた全てをNTNシステム(New Telemark Norm)に変更することにした。
NTNの評判はすこぶる良く、アルペンと謙遜無い滑りが可能だという。おまけに従来の用具の様に左右が決まっておらず、また、転倒時に金具が開放する様にもなっている。良い機会だから、一気に買い替えである。
購入は北米のサイトからだったが、米国の輸出関連法の関係で購入可能な用具が限られており、購入の手続きは難航した。結局、かなり高額にはなったが、国内で購入するより、ほんの少し安くなった。
さて、山スキーの用具も同様だが、カカトが上がる金具の、動きの基本となるフロント部分の取付けはシビアだ。北米のショップでは取り付けは行っていない。自分で取り付けるとなれば、従来、自分がやっていた方法では無理である。取付け方法を一から再考する必要があった。
3月末の購入手続き後、スキーが到着し、金具の取り付けの段取りが決まったのが8月下旬。作業は9月上旬となった。取り付けに際しては、ステンレス板の穴開け専用治具を、板金加工の製作所に依頼。自分で正確な図面を作成するという手間はあったが、レーザーでの切り出しを行ってくれるので、穴の位置は正確無比。穴開けにはロウソク研ぎドリルを使用して、センターラインにドンピシャで金具を取り付けることに成功した。
以上のように時間と手間暇のかかったスキー用具である。期待を込めての初滑走となった。
遅番の為、22時40分に帰宅。24時半スタート。
25時20分、別所Pにて就寝。
4時起床。5時11分、道の駅・一宮にて朝食。
6時40分、道の駅・波賀にてトイレ。
音水湖畔付近より路肩に積雪、ただし、山中の積雪は少ない。
兵坂トンネル出口にてマイナス5℃表示。
東山を双眼鏡で確認する。山頂のブッシュはまだ埋まり切ってない。
8時10分、一番リフトにて滑走開始。直ぐに大転倒。NTNシステムに違和感を感じる。
午後は集中してテレマークの練習を行う。
14時50分、滑走終了。食事などをして15時40分、帰途に着く。
18時05分、山崎GSにて給油。18時半、カーピカランド林田。
途中、姫路と高砂で渋滞があったが20時20分に帰宅する。
片付けやデーター整理、前日分の作業着の洗濯などを済ませ、24時15分、就寝。
さて、NTNシステムを使用した感想だが、正直、乗りこなせなかった。初心者に逆戻りである。世間で言われるような、瞬間から感じる劇的な変化(良さ)は無かった(笑)
スカルパのNTNブーツは、最初はきつく感じたが、2時間ほど履けば解消して行った。フィット感は良く、当りも無い。こちらは予想通りである。
スキー(HEAD・モンスター)も違和感無く、直ぐに滑れた。しいて言えばエッジが咬み過ぎるのと、全体的に硬い点が気になるぐらいだ。まるでスノーボードを2台揃えて乗ってる雰囲気である。エッジに関しては初期状態に軽く手を加えただけだから、今後の調整次第だろう。全体的に硬く感じるのは、昨今のロッカースキー特有のものだから仕方がない。
用具については問題無かったのだが・・・(笑)
まず、テレブーツが、悪く取れば硬くてしっかりしており、そのため、ジャバラの部分が曲がり難い状態だった。
しっかりしているのでアルペン滑りがやり易い・・・その一方で、テレマークポジションを取るために、それなりに内足に荷重する必要が発生した。結果、内足荷重になってしまい、滑りのバランスが完全に狂ってしまった。
時間が経てば、へたりが出てきて軽く曲がるようになるのだろうか?今後、何か新しい気付きが得られるまでは、このような状態が続くと思われる。
夜が明けてからの運転となる。
宮中周辺は積雪も順調に増えている感じ。
・・・とはいえ、兵坂トンネル付近の積雪は、実際は少ない。
戸倉雪寒基地付近。
ここはいつ通っても雪が多いな・・・
スキー場への道、川から立ち上る湯気が見られた。
つく米集落・・・
気温が低く、路面凍結。
スキー場手前のカーブ。
ハイシーズンの様相。
スキー場駐車場到着。
準備が整う・・・
新しい用具・・・
スカルパのNEWテレブーツ!
このツメに金具が咬み込む仕組みになっている。
今回も一番リフト、貸し切り状態である。
朝日に輝く陣鉢山を見ながら滑る。
雪質は最高で、圧雪も完璧だった。
初めての用具は、履く時ですら戸惑う事ばかり・・・
14時から午後の部スタート・・・
快晴!
好コンディションは終日続いた・・・
愛車とNEWスキー。
帰り道のつく米集落。
渕見集落付近・・・
日本の冬の景色・・・
夕日を背に受けながらの帰宅。
音水湖畔付近で夕暮れとなる。
今日も就寝は24時過ぎか・・・
Schi Heil !!