改めて脱力・・(2021/10/21)

昨夜の山行は、これまでと同様、困憊して来るとやはりガチガチに力んでしまい、そこから今一つ好結果が出なかった。

巷でも「肩の力を抜け」「力むな」と、もう当たり前のように言われるが、改めて、達人と凡人の違いは、この「脱力」が上手く行っているのか?の違いと感じた。それは各種スポーツや武道に限らず、日常生活においても同様だと思う。

仕事柄、工具を扱っての作業が多いが、新しく職場に入って来た人の作業を観察していると、工具を扱い慣れて無い人ほど手首などに力が入っており、スパナやラチェット、ドライバーを上手く回せない→結果としてボルト・ナット・ネジが上手く回らない→焦って更に力む・・・の悪循環となっている。僕らも作業時間が押している場合、似たような状況に陥ることは多々ある。

ところが、脱力すればそれで良いかというと、それも少し違うのである。工具を握る際の「握力」と、工具を動かすための(ボルト・ナット、ネジを回すための)筋力は必要だ。場合によっては全身を使って満身の力で行う必要もある。

先日、「合気道・システマ=ステルス」と書いた。僕は長年、合気道の手首取りは、握力でロックするぐらいに行う必要があり、握力は強ければ強いほど良いのだと考えていた。だから合気道の達人は握力が物凄いのだろうと・・・ところが、そうではなさそうなのだ。

この僕はどうか?高校3年生のレスリング現役最盛期でも握力は右55kg程度。握力は弱い方であった。今ではせいぜい40~45kg程度ではないか?それでもカンヌキが掛かれば外さない自信は今でもあるし、ベテランが外せなかったボルト・ナット、ネジを何度も外して来た。

僕自身、気が付かなかったことがあるのではないか?

先日から、ペンを指先の力で握るのではなく、真綿で締め付ける様な方法で試している。何か新たな気付きがあるかもしれない。

「力み=緊張」、「弛緩=リラックス」しかし無頓着ではない・・・

 

Schi Heil !!