2012/02/26 若杉高原大屋

満1年ぶり、大屋SSに出勤するKEIさんの車に便乗させてもらって、日曜日の大屋行きである。(昨年の2/26は土曜日だった)
「今日はシーズン最多のスキー客かぁ?」とKEIさんがつぶやく。そういえば、峠に向う車もスキーやボードを積んだものが目立つ。
 
天候はというと、朝から雪がチラつき、降った雪が強い風で路面を舞うような状態・・・。前日が雨だっただけにアイスバーンが心配さる。思い出せば、昨年、KEIさん便乗で大屋に行った時は、私のスキー歴のワーストに入るアイスバーンだった。
8時半には大屋着。前日に降った雨で従業員駐車場はぐちゃぐちゃの状態・・・。なんだか1年前と同じだぞ?嫌な予感・・・
 
ゲレンデに立つと、予想通りのガチガチのアイスバーン。しかし、昨年のようなテカテカ状態ではないので一安心。お客さんも、皆さんそれなりに滑っている。多少は雪も降っているので少しはマシだ。
とはいえ、1号側は荒れた雪面がそのまま氷化しているのでガタガタである。そこで足裏にオレンジを意識してかる~いタッチで撫でるように滑ると、あら不思議・・・ガタガタのアイスバーンも軽やかに滑れる・・・というのは、妄想です
 実際はピョンピョンターンでごまかしごまかし滑るのが精一杯の状態だったが、それでも、それなりに滑ればスキーは楽しいのであった(TOK師匠、すいません・・・天国から怒らないでね。)
 
心配していた込み具合はハイシーズンの「並程度」で、リフト待ちも3~5分と言ったところだ。今日は、平日には稼動していない1号リフトを中心に乗る。1号リフトはシングルで背もたれが無いので、リュックを背負っている私にはこちらの方が都合が良い。 
普段は4時間券で、時間の許す限りトイレにも行かず滑り続けるのだが、今日一日、そんな事をしていては身体が持たない。適当に休息を入れながら滑る。まぁ、休息と言っても、リフト降り場でチョコレートを食べながら写真を撮影したり、ドリンクを飲みながら景色を眺める程度の事である
 
リフトの上から荒れてた1号ゲレンデを見ていると、滑るスキーヤーはほとんどいなかったのだが、ある時、一人のスキーヤーが繰り返し滑っているのが目に留まった。足元を見ると私と同じグリーンのDynafitのZZERO4シリーズのブーツを履いている。目をこらして見ると金具はTLTだ。スキーは何だか分からなかったが、少し太めのFATスキーである。
近年、山スキー用具もゲレンデ用具を凌駕するほどハードになっているとはいえ、振動吸収の面に関しては、軽量化の側面から格段に劣るのも事実・・・。この仕様で、あの荒れた1号ゲレンデを軽やかに滑るとは、山スキーヤーでも相当な実力者だ。
興味が湧いたので話しかけてみようと思ったが、リフト待ちのタイミングがなかなか合わず、結局、昼から姿が見えなくなってしまった。悪天で山には行かずゲレンデスキーにしたのか、はたまた明日の山スキーのウォーミングアップだったかもしれない。
 
そのうち昼時になってゲレンデのお客さんが少し減った。その間を利用して少し連続で滑る。お客さんがゲレンデに戻り始める頃、ぐちゃぐちゃの従業員駐車場に戻って、KEIさんの車から昼食道具を取り出し、秘密のスポットへ・・・
 
秘密のスポットと言っても、レストハウス裏の従業員駐車場下の斜面なのだが、ここから見える風景が意外と気に入ってるのも事実。車内で食べりゃいいのに・・・という向きもあるが、カップラーメンを高級車の中でひっくり返すと大問題であるし、それに山屋としては野外での食事は当たり前。食事場所の設置訓練にもなる。
壷足で少し斜面を下りて足場を作り、グローブを尻に引いてカップ麺を作る。この際、雪との接点を出来る限り少なくするのがポイント。素で座り込むと一気に体温を奪われる。副食のトーストには、マーガリン代わりにカップ麺のオイルを少し塗って食べるとおいしい
 
昼食を終えてからは、時間も十分あるので1号ゲレンデ側で、Xactiによるセルフ撮影を行う。片斜面にならないようにコースを選び、1号リフト支柱の脇にビデオをセットする。滑る時はリフトの支柱に向かって滑れば良いのだが、2号の降雪器の脇にビデオをセットした時ように、真直ぐなラインで撮影できない。
そのうちKEIさんが現れた。気が付くとずいぶん時間が過ぎている。
一緒に滑ろうと1号リフトに乗った矢先、リフトを降りると大屋SS・オールスターズが勢揃いしているではないか。S会長、N校長、私の大屋の師匠のT路さん、N村さん・・・など早々たるメンバー総勢10名。どうやらスタッフ恒例・会長レッスンのようだ。
KEIさんは「(これでは)入らんわけにはイカンな・・・」と言って合流。あまりの早々たるメンバーに、私は思わずシャッターを切ったのであった(追っかけではありません)
 
自分は既にスタッフではないので、先回りして講習の様子をビデオ撮影しようと考え、一旦リフトで上がり、ゲレンデの途中で待ち構えていた。
 皆を待っている間、暇つぶしにスキー登高をしばらく繰り返す。まてよ・・・考えれば、シールを使わなくても登高の訓練を行うことはできるじゃないか・・・これは意外な発見だった!平日、4時券で滑った後に、ゲレンデ登高で一汗かけば、シール登高を数本繰り返すよりもトレーニングにはなる。本格的な山スキー始動前の、身体造りに最適だと思った
 
さて、そうこうしているうちにSSのメンバーがバラバラで現れた。KEIさんの話では1号を降りた附近で講習は続いているらしく、各自フリーで滑り降りて来ているらしい。狙っていたのに意味が無い・・・まぁトレーニングのアイデアが浮かんだので良しとしよう
 
その時点でKEIさんからビデオ撮影の話が出たので喜んで引き受ける。1号ゲレンデのリフト沿いでKEIさんの滑りを2本撮影。KEIさんはガタガタ斜面を滑らかに滑り降りて来る。多分、映像だけ見れば荒れた斜面だという事は感じられないはずだ
 
話は変わるが、KEIさんの滑りは他のスタッフと違い、一目瞭然である。もちろん技量が違うことも理由のひとつだが、スタッフ講習に入っても、この人は会長の言う通りに滑っているのだろうか?とさえ思う(爆)・・・スイマセン。
要するに、TOK大師匠直伝のエッセンスが、滑りの各所に見て取れるのである。特に若干、後傾気味に滑っている姿は、よく知らない人から見れば、少し後傾に誤解されるやもしれない。理由があり、意図的にそうしていることが判る人間が果たして何人いるのだろうか?
残念ながら、両手を大きく広げて技術選風に滑ったり、両脚をピッタリと揃えて小刻みに激しくスキーを振る滑りが、多々好まれたりするのである。以前、どこかで書いたが、NZのゲレンデでは日本人が滑っているのを見つけるのは簡単である。スキーヤー滑りのタイプが一極に偏っているからだ。多分、今年辺りは両手を大きく広げて技術選風に滑るスキーヤーばかりなんだろうな・・・
 
その後、数本をKEIさんと滑り、4時を過ぎ時点で自分だけ2本ほど滑って帰途に着く。その際、ICタグの返却を忘れてしまった。人様の車に便乗して来る場合は、帰りに要注意である
 
 
 イメージ 1
 
 
朝はまだお客さんも少な目の楽ちんベルト。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 2
 
1号リフト降り場より2号リフト方面を望む・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 3
 
平日とは違い、賑わうゲレンデ。
とは言っても見えている1号ゲレンデは難易度が高く、また快適性も低かったので、滑るお客さんもほとんどいないのがわかる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 4
 
マル秘、昼食のお気に入りスポット。
シールがあれば木立の附近まで行くことも可能なのだが、さすがにゲレンデブーツのツボ足で行く気は起こらなかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 5
 
大屋SSオールスターズ、スタッフ講習風景。
(現時点ではSCと表現する方が正確なのか?!)
 
遅れてくるのはKEIさん・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それにしても、1日経過してなお、AKBの曲が頭の中を流れている。今更、アイドル評をする年齢でもないが、作詞は全て私よりも10歳近く上のオッサンであるし、メロディーも懐かしい部分をオマージュしていたり、相当考えられて作られていることがよく理解できる。耳に残るのも当然だ・・・。
 
咲き誇る林檎と梨の花
 川面にかかる朝靄
 若いカチューシャは歩み行く
 霧のかかる険しく高い河岸に・・・。
 
おっと、これは本家ロシア民謡の方だった・・・ちなみにカチューシャとは自走式多連装ロケットシステムの事ではない。ロシアでは女性の愛称だという。このカチューシャという曲、モンゴルで私のガイドをしてくれたジャンェン中佐がお別れパーティー時にアカペラで唄ってれた想い出の曲である。軍人らしく迫力のある歌声だった・・・(AKBとは関係ありませんでした。)
 
 
Schi Heil !!