志賀高原・熊の湯(2021/03/31)

12th. 2021シーズン
志賀高原・熊の湯(2021/03/31)

遠征第2日目は、熊の湯スキー場で動画撮影による滑りのチェックを実施した。今シーズンは滑走日数も思うように伸びず、かなり長期間、映像チェックできてないので、その変質化が心配された。また、「第三の滑り」に関する最終考察も実施する必要があった。
本日は遠征ということで、いつものように午前中で切り上げて、逃げ帰る必要も無く、じっくりと焦らずに確認が出来るはずだ。朝一番はアイスバーンでの「第三の滑り」の対応幅の確認もできる。欲を言えば快晴ではなく薄曇り程度が望まれた。

前日、早々と横手山滑走を止め、熊の湯に移動したのは訳がある。一見して熊の湯は変化のあるゲレンデで面白そうに見えた。

実は、前回の滑走2000年3月の際の熊の湯の印象はあまり良いものでは無かった。しかし、改めて今回、熊の湯を滑ってみて「癒しのゲレンデ」と呼ぶにふさわしいと感じられた。これは第二の故郷・八方尾根の魅力ともまた違ったものである。

センターハウスエリアを中心に、大屋1号規模のゲレンデが4つが取り巻くように並んでいる。この大屋規模(やや急か?)の壁の斜度が絶妙で、実に楽しい。そして壁を滑り終えるとセンターハウスまで広々としたカービング・ゲレンデが続く。凡そ1本あたり12分ほどのサイクルとなる。一方、ナイター設備のある第1リフトの滑走サイクルは約5分。これがセルフ動画撮影・滑走チェックに最適な長さだった。この4種類のゲレンデを撮影しながら廻せば、時間なりの雪質の変化も相まって飽きることがない。延々に廻して滑ることが可能ということである。これは八方尾根等の縦深ゲレンデのロングクルージングとは、また違った魅力になる。

最大の問題はセンターハウスに向けて全てのスキーヤーが集中する点だろう。前回、2000年の印象が悪いのはそのためだった。加えてリフト乗り場前がフラットでなく凹凸があり、リフト待ちの「待ちエリア」が非常に狭い。前回の2000年は、まだスキーバブルの余韻が感じられた時代だったので、長蛇のリフト待ちを避けて第1リフト下を何本か滑って退散したような記憶がある。

また、広々としたカービングバーンは、込み合った際の衝突の危険性が高い。いずれにしても平日の空いたゲレンデで、その魅力が最大限に発揮される感じだ。

 そしてもう一つの問題点が駐車場である。基本、志賀高原のゲレンデというのは、宿泊施設毎の付属物であり、日帰り来訪者を幅広く受け入れる構造になっていない。駐車スペースはおろか、公共のトイレすら不自由する環境となっている(※志賀高原全体が国立公園配下という点もあっての事と思われる) 故に熊の湯を滑るならハイシーズン中の連休期間は絶対に避けるべきだと言える。

 

Schi Heil !! 2021