意見は組織内の立ち位置による(2021/09/12)

組織での意見が通るか否か?それには組織内での「立ち位置」そして「格」が重要だ。

mrrn氏からの頂き物にはなるが、SJ誌 2001/10号より


この時期、誌上では、まだまだ「外足か内足か?」決定的ではない。
自然で楽な・・・が、スキー教程に採用されたのが2003年版からと記憶している。競技スキー界では不動の「外足」でもあったし、SJ誌1997年8月号「スキー技術対談・トップの視点」で宮下征樹は、はっきりと「外足しか意識していない」と明言している。
であるから、この時期、基礎スキー界のトップ選手が声を挙げれば、もしくは「外足派」「内足派」できっちりとした議論をしていれば、まだまだ「暗黒の10年」は回避可能だったのではないか?そんな風に思う。


ところが、声を挙げることができたのか?そして意見が採用されることはあったのか?となると、それは「否」である。SAJという組織では、たとえ技術選のトップ選手であったとしても、その「立ち位置」は低い。

そして一旦、声を挙げたならば、反論と受け取られ組織から排除されるであろう。さらには、未来に体制が大きく変わっても、復権することもない。なぜならそれは日本的組織が、個々の人間関係における「上下関係・立ち位置・格の違い」の組み合わせで成立しているからであり、組織に声を挙げることで、居場所が完全に消滅してしまうからである。
(※一方で、居場所さえ確立していれば、何をやってもスルーされる利点もある。これが各種ハラスメントの原因になっている。

例えば、五輪で金メダルを取っても、競技団体組織内での先輩(格上)後輩(格下)の関係がメダルで変動するはずもなく、後輩が間違いを指摘しても、先輩が後輩の指摘を聞き入れることは無い。
いや、実際は無い・・ではなく、その先輩の、人間としての度量(人間性)ひとつで決定は変わる。その点が感情に流されやすいと言われる日本の組織の特徴になっている。

 


コンプラ違反、正す立場に上下なし」しかし、現実は「上下あり」で、直接やり合っても下位ポジションの意見は反映されない。それどころか、上司や組織への反逆とされ排除されるだろう。なお、大抵の企業の場合、コンプライアンス委員会が外部の監査法人のバックアップで機能しているから、コンプラ違反の報告は無意味にはならないが、現実にはコンプラ委員会が存在しない職場も多いのである。この場合、言いなりになるか、縁を切るしか対処法は無いのだ。


 

Schi Heil !!