TOK師匠の痕跡(2021/09/21)

この数日、スキー関連のことを調べていると、何らかの形でネット上にTOK師匠の情報発信の痕跡を見つけることが多々あった。

調査内容は多方面にわたっていたのだが、結局はどこかでTOK師匠に行き着くのは実に不思議なものであった。

先日の平川氏インタビューでも、TOK師匠語録に重なる部分が多数見受けられ、TOK師匠の「先見の明」、そしてスキー技術基礎部分に対する「見立ての正しさ」を改めて意識することとなった。

平川氏インタビューで驚いたのは大きく3つある。

①スキー教師の在り方変化と、考え・技術を伝える「方法・機会・場」について
40:05・・「意のある人たちに思いを語って一緒に滑って(交流を行うことにより)自分達のスキーを伝えて行く。それが必ず新しい人達にインパクトを与えて行くはず。」

 最近はYouTubeでもスキーのチャンネルが数多く運用され、スキーヤーがユーチューバーとして情報発信することが簡単になった。一方、受け手は情報入手がしやすくなった。TOK師匠は早くから、インターネットを活用した(技術伝承)を行ってきた。現存する「オンラインスキースクール」もその一つである。
インターネット上に「教師日記」としてホームページ(HTML)を製作し展開し始めたのが1998年12月。人気を博した「MAMIの1級受験奮戦日記」が1999シーズンであるから、ネット社会の夜明け前ぐらいの話になる。ちなみにTOK師匠作成のホームページが、2000年のジオシティーズ・スポーツ部門でアワード受賞に輝いた記憶がある。TOK師匠が存命なら、ユーチューバーとして人気番組を創り上げてたんだろうと思う。

カービングスキーが主流になってからの身体の使い方について
44:20・・(上手いスキーヤーはスキーに対する)圧変化がフラットである。
44:25・・抵抗感無く、川の流れのよう、キャニオニング的な滑りが見られる。
45:35・・圧を加える・抜く、だけの力の使い方ではない。
47:25・・働きかけた運動には必ず真逆の作用が起こる。
49:05・・反動をどの方向にリリースするか?反作用を次々と次のエリアに運んで行ける身のこなしをしている。

 TOK師匠がいつから「Letスキー」を提唱し始めたのか?聞き損じてしまったが、2000年2月にメールで悩みを伝えたところ、返信されたメールに書かれていたのが「引く引くターン」だった。

③「枯れたスキーに関連して」

12:12・・(平川氏としては)技術をもう一度、本当のものを見つけたい。
19:05・・中庸が大切。

 

Schi Heil !!