2012/03/25 兵庫県:氷ノ山(1509.6m)

3月も下旬というのに厳しい山行となった。
3:15起床、4:25出発。寝ぼけていたのか?加古川降口を行き過ぎてしまったが、川の対岸で直ぐにUターン出来たので集合場所には時間通りに到着。HRS氏と合流し、竜野でTBC氏をピックアップ。一路、氷ノ山に向かう。
 
7時半頃現地着。本日は氷ノ山越からの登頂ということで、氷ノ山キャンプ場の方に車を停める。除雪はされているものの15cm程の積雪がある。おまけに寒い・・・
手早く準備を済ませ、7:40スタート。新雪の軽いラッセルだ。キャンプ場の背後の広大な斜面をジグを切りながら登高して行く。
 
杉の植林帯に突入した途端にアイスバーンの急斜面にてこずる。私のスキーはエッジを磨いで来たはずなのだが全く効かない。HRS、TBC両氏もスキーにクトーを装着したが、それでも足元が滑っている。仕方がないのでスキーを担ぐ。その後、氷化した斜面で度々スキーを担ぐことになった
 
9:50県境尾根取付、風が強く9時には-6℃を記録する。ひどい天候だ。まるで2月の八甲田ツアーのようである
10:40、こしき岩に着。ここは滑落遭難で有名なポイントである。強風と降雪と激しく氷化した斜面に悪戦苦闘。こしき岩の北面通過は本日の大核心部であった。
 
11:10、こしき岩を無事に通過すると、すぐに山頂避難小屋が見えた。中に入ると別世界である それでも気温は氷点下。腹ごしらえをしていると、男女6名程のグループが入って来る。なんでも3団体の混成パーティーだという。
 
12時移動開始。混成パーティーの内3名はこしき岩方面へ。
12:36、オオクラ谷エントリーポイント着。混成パーティーの残りの3名が追いついてくる。
12:40、ドロップイン。喉部分で一旦止まるが、その時、台風の風並みの激しい吹き上げに遭う。サングラスの視界が悪く斜面が見えない。今シーズン、満を持して購入した偏光サングラスだが、この真暗な吹雪の中でも真っ黒に変色している。紫外線の量が多いということだろうか?あまりに視界が悪いので、雪が吹き付ける中ではあったが、一時的に外して滑った。
 
その後、大きな谷割れも、新雪に覆い隠されており、特に苦労も無く、13:05、若桜スキー場到着 徒歩で迂回し、13:35、キャンプ場の駐車場に戻る。一時的に擬似快晴となる。
軽い食事の後、空身でキャンプ場の斜面を登り、1本滑る。なかなか広大なゲレンデだ 戻って来た所で野外学習の小学生と引率の鳥取の若者と話しをする。この若者、来期モデルが全てロッカーになる事を知っていた。スキークラブの関係者ではなかろうか?
15時過ぎ、千種山荘へ移動。この頃から花粉症の症状が出始める。温泉、ラーメンを頂き、19時過ぎに竜野経由で帰途に着く。9時、明石Pで仮眠。23時起床。就寝は1時。
 
天候にもよるが、滑走時はサングラスよりもゴーグルの方が良いことがわかった また、昨日の様な氷点下で風の強い吹雪の日はゴーグルで歩いても問題なかったように思う。今シーズン、ビデオ撮影の際にカメラのディスプレイが見難く感じていたのだが、恐らくサングラスのせいだろう。

今季初、本格的パウダーだったが、コンディションも良く、まずまずの滑りが出来た。ただ、やはり一発勝負に弱いというか、自然地形の斜度変化やアイスバーン新雪が交互にあるような場合の雪質の変化に、一瞬で対応できない場面が多々見られた
キャンプ場上の大斜面でも、エッジングの加減がわからないこともしばしばあった。斜度感というか、それに体軸を合わせきれていない・・・雪酔いというか、止まっているのか?滑っているのか?わからない場合もみられた。
これには、前出のサングラスの件に関連して、視界の問題もあるが、その時々で変わる用具(ブーツ)に問題があるかもしれない。
 
 
イメージ 1
 
キャンプ場の背後にある大斜面を行く。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 2
 
大斜面からすぐに杉の植林帯となる。
幻想的な雰囲気・・・
とは裏腹に、氷化した斜面にてこずる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 11
 
10時、悪戦苦闘の末、ようやく県境尾根に到達。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 12
 
美しい雪の造形・・・・
しかし、風が強い証拠でもある。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 13
 
同じく県境尾根にて
ぶなの木のアート・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 14
 
吹雪で視界の悪い中、クラックの入った雪庇に注意しながら進む。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 15
 
時折、氷化した斜面が出現し、その度に歩が滞る。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 16
 
滑落の難所、こしき岩も完全に凍り付いていた。ここをどうやって乗り切るのか・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 17
 
時にはこのように深いラッセルも・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 18
 
11:10、山頂避難小屋に到着
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 3
 
腹ごしらえした後、オオクラ谷のエントリーポイントに向う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 4
 
吹雪の中、幻想的な古生杉の林・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 5
 
オオクラ谷の喉部分では、激しい吹き上げに遭い、立っているのもやっとの状態だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 6
 
喉元過ぎればパウダー天国が待っていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 7
 
オオクラ谷の途中には、荒々しい岩の造形も見られる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 8
 
13時、スキー場に到着。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 9
 
キャンプ場への道のりでは、一瞬の晴れ間(擬似好天)があった。これに遭難者は騙されるのだという。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 10
 
擬似好天の合間に見た、キャンプ場背後の大斜面からの展望。
若桜のスキー場が一望することができる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Schi Heil !!