2013/01/19 兵庫県:三室山(1358.0m)

【夜中の大移動の末滑ったのは、予定していた山とは違う山だった】

先週のくらます2連チャンで適度に身体を慣らすことが出来た。お次ぎは・・・と考えた時、思いついたのが南部鳥取に位置する沖の山である。週の間に準備を済ませ、金曜の夜は食事をして出かけるのみとなっていた。

20時、自宅出発。林田付近から竜野方面へ・・・。このルートを自分だけで走るのは初めてである。佐用を経由し22:15には粟倉温泉に到着。2時間15分とは氷ノ山界隈よりも早い到着だ・・・。
まずは、翌朝の段取りが首尾良く進むよう、登山口の下見をする。あわくらんどを通過して直接、沖の山の登山口へ向った。

登山口へ到着してみると・・・除雪が追いつかず駐車スペースが無い。

これは困った・・・。とりあえず29号線方面への移動を決意する。どこを滑ろう・・・いずれの場所も地図もGPSデータも無い。走りながら、ふと、くらますから見えていた三室山のことを思い出した。そういえば長い間、三室高原側から入山していない。おまけに単独で何度もトライした勝手知しったる山だ。

翌日のターゲットを三室山と決め、429号線を走って千種方面へと向かった。
※帰宅後に調べると、千種側からの三室山登頂は7シーズンぶりであった。

約1時間後に千種到着。意外に早い到着であった。一昨年の1月、沖の山敗退の時もこんな感じだったように思う。(当時、私は吹雪で視界の利かない後部座席に座っており、どこを通ったのかすらわからなかった。) まずは三室山の登山口確認。こちらは問題は無い。23:50道の駅・千種にて就寝。

翌19日、5:15起床。気温は-3℃、寒い朝である。食事など済ませ、6:05に登山口に向けて移動。

6:40 除雪最終点に到着。雪が軽いので、車のバンパーでラッセルしても多少、先へと進むが、最終的にはタイヤが滑って動かなくなった。雪に乗り上げた形になるので戻る。こんな時、車高の高いRV車は強いのだが・・・。三室高原入り口から約500m下の小さな橋の付近に車を停める。帰りに出やすいように少しだけ除雪作業をする。

07:00 出発。軽いラッセルをしながらボチボチと進む。

07:10 旧三室高原入口。途中で新しい登山道の看板や駐車スペースを見かけた。恐らショートカットする新しいルートが出来ているのだろう。とりあえず無難に従来のルートを進む。

08:17 三室山登山口到着。登山道が整備されており楽に行く事ができた。ここまで1時間17分。ラッセルが無ければもう少し早かったかもしれない。(※新しい登山道を通れば10分ほど短縮できるようだ。)

09:30 標高1050mの岩嶺帯附近を通過する。この一帯の中国山地では地質上、標高1000m附近に岩嶺帯が存在する。登りの際の障壁になることはもちろん、下山時の道迷いなどでは特に注意が必要だ。
また、標高1000m以下の部分には藪が存在することが多い。三室山もその例にもれず、標高1000m附近に巨石群と頑強な藪が存在し、過去、登高の障壁となっていた。

しかし、今回、尾根線をトレースすると自然に植林帯を進み、岩と薮を交わす事が出来た。以前は岩嶺帯と藪を避けてこの植林帯に突入し、その通過に苦労した記憶がある。しかし、7年ぶりとなると恐らく幼木も成長したのだろう。登高も比較的スムーズに進んだ。
林道の整備も含めて考えると、意外にEasyな山になっているのかもしれない。

11:05 三室山山頂到着。予想より1時間近くの遅れだった。ラッセルがあったから仕方が無い。
山頂はガス包まれ滑走方向が全くわからない。前回、山頂から北面を滑ったのは2シーズン前である。記憶をたどりながら、この方向で良し!と決めた時、一瞬、ガスが切れた。方向を見定めて滑走開始。凡そ良い方向で滑り出すことが出来た。

11:32 滑走1本目、1200m附近までを滑る。適度なパウダーで滑り易い。贅沢を言えば、もう少し笹が埋まっていれば・・・と思う。標高1330mまで登り返す。

12:50 滑走2本目。コースを少し変え、1150m附近の開けた場所まで滑る。その時、短時間だが快晴となった。周囲の山々が見渡せる素晴らしい撮影ポイントだった。再度、標高1330mまで登り返す。
 
13:50 滑走3本目1200m附近まで。1本目と2本目の間を沢を滑る。どこでも滑れるので、最高のポイントを探すのが難しい。どうやら3本目に滑った沢をつめるのが最高の滑走ラインのようだ。斜度もそこそこあり、適度な落下感が味わえる。

14:33 三室山山頂。到着してみると山頂はスノーシューの集団の踏み跡・・・。既に下山はしていすものの相当な人数である。お陰で私の登りのトレースは彼らに踏みにじられめちゃくちゃに・・・。まぁ私だけの山では無いので仕方のない話しだが、気分が悪い。登山口少し上の附近まで降りた所で彼らを追い抜く。15名程の集団だった。(※車は4台程で来ていた模様。)

15:50 車に戻る。手早く出発。トンネルを抜けて29号線へ出る。

17時、道の駅・みなみ波賀に到着。食事など済ませて出発。道の駅・山崎で運転席にて仮眠。カーピカランド林田で洗車。拭き取りはせずそのまま帰宅。データの整理、入浴剤を入れた風呂にゆっくりと浸かり、久々に山スキーMLを流す。



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駐車スペースの除雪に手間取るも、7時スタート。ノーマルタイヤでここまで入れるのも凄い!










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スタート直後は軽いラッセル。
















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三室高原入口より入山。












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夜明です。











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杉の植林帯をジグを切って進む。












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時折、こうやって下山方向を指差して撮影する。下山の際の保険にもなるし、今後の資料にもなる。










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斜度がきつくなるとヒザ下ラッセルとなる。
















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なんじゃこりゃ?!不思議な雪の造形・・・。
















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山頂直下の霧氷・・・。












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新雪と格闘すること4時間・・・11時に三室山山頂到着。
気温は少し低めの-5℃。油断するとドリンクチューブが凍結して水分補給が出来なくなることがある。








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一瞬、視界が開けたので、その隙に滑走開始。
















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三室山北東面のブナ林・・・。この地方には珍しく、どこを滑るか迷う広さ。











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2本目。200mほど標高を下げると突然の快晴!

2011シーズン、戸倉~三室1Day往復の際に通過した1202mピークを望む。








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ちょっと驚き・・・さすがに晴れると凄い!















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この空の色・・・ハンパない碧さである。












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三室山山頂方面を望む。
200m標高を下げたということは、ラッセルして200m登り返すということで・・・。










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しかし、登高の苦労を忘れさせる絶景でもある。












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小雪がちらつく中、3本目の滑走。












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14時半、再び山頂に戻る。ちょっと遊び過ぎたかな?緊急時のことを考えると、この時間帯には既に下山中であることが望ましい。









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15:50 車に戻る。帰着時刻は許容範囲ってところか・・・


Schi Heil !!