2015/11/11 須磨アルプス逆ルート

【実に3年ぶりの登山トレーニング】
愛着のある登山靴を、3年間も使わないでいたとは・・・何とも虚しい話ではないか。

職業訓練校を卒業して早や3年になるが、秋の登山トレーニングの時期に、第一種電気工事士の実技試験対策に集中しなければならなかった関係で、全く山に行くことは無かった。
もっとも、設備業界に入ってからは、仕事柄、終日歩き回っているので、いろんな面でトレーニングの重要性が薄れていたのも事実である。早朝ランニングは仕事への影響も考えて、いつしかやらなくなっていた。

そんな関係もあってか、昨年、一昨年と、2シーズン連続でスキー滑走中にギックリ腰に見舞われ、大変苦しいスキーシーズンを過ごした。思えば、2000年のモンゴル渡航に備えて始めた登山トレーニングだった訳だが、秋に登山を全く行わなかったのは、このギックリ腰が発生した前の秋である2013、2014年だけだった。

今年は、長年の懸案事項だった第一種電気工事士試験から解放され、第三種冷凍機の試験が終わった11月上旬を登山トレーニング復活のDデイとしていた。同時に、使わなくなったスマホに、最近、評判の登山アプリ、ジオグラフィカをダウンロードしてGPSとして使用する試みも行うことにした。

ちなみに前回最終の登山トレーニングは、2012/11/03・須磨アルプス(塩屋~板宿八幡往復)である。
※結局、学生をやっていた2012年に、第一種電気工事士試験に一発合格できなかった事が諸悪の根源であった。続く2013年も実技を落としてしまい、2014年には筆記試験からの再受験となっている。

さて、3年ぶりの登山トレーニングの感想だが、心肺機能面は全く問題が無く、むしろ3年前より好調だった。
これには我ながら驚いた・・・・前述の通り、設備管理の仕事に就いたことで終日歩き回っている結果であろう。心拍計で135~140拍をターゲットにしていたのだが、以前のように145泊前後の設定でも問題ないように思う。この件に関しては、MTB、フリーダイビングの最中や海から上がってから帰宅までの坂道、山スキーのシーズンインに付いても同様のことが言える。ソフト開発や経理業務を行っていた頃と比べると、普段のトレーニング比率を下げて生活しても問題無いということが立証されたように思う。

問題は下山だった。予想通り、下山中にいつもの「ヒザ痛君」の症状が出てしまう・・・それもかなりの重症だった。
横尾から栂尾までの下りの最中に違和感が出始めると、それはもう一瞬だった。まず右足の痛みがひどくなり、塩屋に着く頃には両ヒザに痛みが走るようになり、更には、朝霧から自宅までの登りも痛みで前に進めない状態・・・。

つまり、この「ヒザ痛君」に関しては、仕事によるトレーニング効果は全く期待できないという事である。2000年の登山を始めた頃に逆戻り・・・当時を思い出した。まぁ普段のレベルに戻るのは早いと思うけど・・・。良かった点は、今回、ガニ股で下山するようにすると、比較的膝への負担が軽減されるのを発見したことである。登山歴15年目にして知った事実だった(笑)
ちなみに山スキーでは、山歩きのような下山が無いので「ヒザ痛君」の心配は無い。つまり、普段の生活のままシーズンインしても問題は無い・・・ということになる。では、一体、何の為にトレーニングをするのか??という話に戻ると思うのだが、これはあくまで「ゲレンデスキー対策」なのである。

2014シーズンは、秋のトレーニング不足に不安を感じながらのシーズンインだったが、しょっぱな、第1日目の滑走中にギックリ腰発生・・・。続く2015シーズンは前年の轍を踏まないよう、馴らしながらのシーズンインで様子を見たが、1月に入ってから、やはり滑走中にギックリ腰が発生した。この時は秋に何度かプラスノーに行ったことで、多少、トレーニング効果を期待していたのだがダメだった。

総じて言えるのは、ゲレンデスキーは足腰に想像以上の負担を掛けるスポーツだということだ。
パウダースキーならいざ知らず、硬くパックされたゲレンデを、繰り返し、終日、滑り続ける・・・ということは、硬いアスファルトの路面を長時間ランニングするのと同様の弊害があると言える。
同じ可動範囲の動作を繰り返し行うので、足腰の関節に負担が掛かる。その点、登山が身体に良いと言われるのは、未舗装の道を歩く事に加え、歩幅が常に変化する点に尽きる。言い方を変えると、足腰を全体的に強化できる点が登山の素晴らしい点だと言える。同様に、山スキーもハードなスポーツではあるのだが、柔らかい自然雪をフィールドとして行う点でゲレンデスキーよりも足腰への負担は少ない。
もちろん、秋のトレーニングとギックリ腰の関連は、現時点ではあくまで予想であるというのは言うまでもない。

続いてはスマホGPS化の話題だが、ジオグラフィカというアプリの出来は上々であった。以前、山ロガーというアプリをダウンロードしたことがあったが、どうも合わなくて直ぐに消去したことがあった。ジオグラフィカは予めWiFiの繋がる場所(自宅を含む)で、国土地理院の地図をルートに従って表示するだけで、地図を内部にキャッシュする機能があり、現場での使用はGPSだけをONしていれば地図表示できるようになっている。(機内モードにすれば他の通信はすべてカットされる。)自分の位置を示すのに、常時、地図表示のための通信をする必要が無い点がアイデアである。
ジオグラフィカは無料だが、機能を全て使用するには150円の課金が必要である。安くても2~3万するGPSを購入するよりは安上がりである。
もっとも、問題点も少々あって全てのフィールドで使用できないのも事実である。私の場合、まず、雪山で使用することを考えるとグローブをはめたままで操作できる様、タッチペンを購入する必要がある。また、この使わなくなったスマホのバッテリーだが、今回の使用(約3時間)で45%程度まで落ちてしまった。雪山での使用となると更に条件は過酷だから、山スキーではこれまで通り、地図表示の無いハンディGPSを使用するのが無難と言える。それでも多数の登山道が入り組んでいる近辺での登山トレーニングでは使えると考える次第である。

余談だが、今回、3年ぶりに歩いてみて、平日にも関わらず登山者が増えた点が印象的だった。この時期、六甲全山縦走大会を控えているということもあり、練習に上がって来る登山者が増えるのも事実であるが、それにも増しておばちゃん登山者が増えたような気がする。(おばちゃんというよりもお婆ちゃんである)帰りの塩屋の駅前で待ち合わせをするおばちゃん(お婆ちゃん)ハイカーのグループを複数見かけた。以前はこんな事は無かったのだが・・・・

【タイムテーブル】
起床(3:15)→自宅出発(4:25)→JR朝霧発普通電車(4:57)→JR鷹取着(5:10)→
JR鷹取駅出発(5:20)→コンビニ前で準備(5:48)→展望の所(6:19)→椿街道(6:27)→東山(6:42)→
須磨アルプス・馬の背(6:54)→横尾山(7:15)→栂尾山(7:30)→高倉台センター(7:47)→
おらが茶屋(8:00)→鉄拐山(8:16)→旗振山(8:30)→
旗振山出発(8:45)→ドレミファ噴水パレス跡地(8:53)→JR塩屋(9:15)


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JR鷹取駅から歩くこと約30分。住宅地の路地を抜けた先の板宿八幡宮から登山道へと入る。
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板宿八幡宮の境内付近から見る朝焼け。


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真っ暗な山道をヘッデンの灯を頼りにトボトボ進む・・・
これも登山の醍醐味(笑)




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通称(勝手に命名)「椿街道」も、今回は結構落ちていた。




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ようやく日の出が・・・
神戸空港も良く見えている。
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朝日に輝く登山道を行く・・・これも登山の醍醐味。
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朝焼けの須磨アルプス(横尾山)
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東を見ると神戸市街の摩天楼群が・・・
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名勝「馬の背」
実に3年ぶりである・・・

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栂尾山から見る高倉台団地。
約50年前、ここには高倉山があったとされるが、団地の造成で消えてしまった。その土砂によりポートアイランドが造られた。

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こんなものを見つけた。
鉄拐山の復興基準点・・・
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旗振山から見る須磨浦。
昔に比べると砂浜が広がっているのがわかる。

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旗振山から見る淡路島、明石海峡明石海峡大橋、私の職場・・・そして自宅



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この時期から見られる海苔の養殖筏は冬の風物詩・・・
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私の自宅が見える・・・・
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毎回、お決まりのネタと構図ですが・・・


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本日の相棒・・・・
まぁ、まず革製の登山靴など履いている登山者は居ない訳で・・・