2016シーズン総括、新しく試した事など

今季は、28年のスキー人生中、最悪の雪不足でスタートしたが、新しく試したことや、それに伴う気付きやなどもあり、結果としては充実したシーズンとなった。総滑走日数は、当初の予想の5日とは裏腹に15日となった。
 
【遅番の際の出発】
2シーズン前、設備の仕事を始めた関係で「夜勤」という、これまでに無いパターンの業務が発生した。夜勤→夜勤明け→休日というのが基本パターンだったから、それに伴なってスキー生活の手順にも大きな変化があった。
そして昨年、職場を替わった関係で夜勤以外にも「遅番勤務」という業務が発生した。勤務は13時から22時までで、翌日は大抵の場合、休日であった。
 
遅番の場合、帰宅は22時半を過ぎることがほとんどで、また、フィルター交換などの実作業が多く、わりりに肉体疲労が大きいのが特徴である。そのため床に着くと寝入ってしまうことが多く(比較的、良い眠りである)、早朝の起床が困難となっていた。そのため、秋の六甲トレーニングでは、翌朝3時半の起床が一度も出来ず、全滅していた。スキーの場合、現場に7時前後に到着する為には、少なくとも自宅を4時半には出発する必要があり、起床時刻は六甲トレーニングとほぼ同じである。何か対策を打たねば秋の六甲トレーニングと同様、遅番明けの休日はスキー全滅となるのは見えていた。

一方、遅番勤務を終えて帰宅した後、そのままスキー場に向かうのにも大きな問題があった。
出発は24時を過ぎると予想され、疲れた身体による深夜の運転は、前職で嫌というほど経験している。それは居眠り運転の危険が常に付きまとう大変危険なものであった。また、居眠り運転の危険を避けるため、仮眠を繰り返すうち、通常、3時間程度の運転が、5時間、6時間と掛かってしまい、現地への到着が大幅に遅れてしまうことも、しばしばあった。。
 
いずれにしても、何か新しい取り組みを行なわなければ、これまで通りのスキーができなくなるのは明白な訳で、そこで思い付いたのが、帰宅後に出発して、どこかで一夜を過ごしてから、早朝にスキー場に向かう・・・パターンだった。一夜を過ごす場所の候補は、別所P、広畑P、そして少し遠くなるが、道の駅・一ノ宮である。
 
期せずして、今季、初スキーは遅番明けとなる。
朝の内に荷物を玄関まで運んでおき、帰宅後に最低限の準備で出発できるようにしておいた。それでも出発は24時少し過ぎてしまった。その夜は加古川バイパスの夜間通行止めがあり、途中、下道を走らされた影響で別所Pで1時を迎えて就寝となる。翌朝、5時に別所Pを出発したが、結果的に7時には一番遠い若桜町エリアに到着することができた。1時の就寝、5時の起床は、夜勤勤務の時と同じで全く違和感が無い。そのため、その後、前夜出発の場合でも、直接スキー場エリアに向かわず、別所Pにて就寝するようになった。
別所Pにて就寝・・・今季からの新しいスタイルである。起床時にオレンジジュースを飲むのもポイントとなった。
 
 
【スキーの服装で出発する
別所Pにて就寝・・という新しいスタイルに伴い、時間短縮の関係からスキーの服装で出かける様になった。
今までは、運転の際とスキーの際は、必ず服を着替えるようにしていた。
これは、スキーの際に着用しているサポートタイツが、行き帰りの運転時に負担となるのが最大の理由だったのだが、6時間以上となる帰りの道中、着替えてさっぱりとして、運転の精神的負担を減らしたいという理由もあった。
 
実際にスキーの服装で出かけてみると、それほど時間短縮にはなってない様にも思えたが、サポートタイツでなくてもスキー時の疲労感はそれほど変わらず、また、帰りの不快感もほとんど無かった。もちろん、着用しているアンダーウェアが、即乾・抗菌防臭素材である事も大きいのだが、これは、夜勤の時にシャワーを浴びて寝る・・と言った類の話と同様、ある程度、慣れや習慣的な問題だったのかもしれない。
いずれにしても、スキーの服装で行き帰りを過ごすことにより、荷物の減少と、帰宅後の洗濯などのわずらわしさが、ある程度、改善されたように思う。
 
ちなみに、サポートタイツを愛用して15シーズン以上になるが、使い始めた当初、あれほど感じられたサポートタイツの効果が、普通の速乾性のタイツと変わらなく感じられたのは如何なるものか・・・
 
 
【スキーウェアの洗濯
今季からスキーから帰宅した後、必ずスキーウェアを洗濯するようになった。ウェアのメーカーでは、ゴアテックス素材などを使用したスキーウェアに関して、揮発性性能維持のため、使用後の毎回洗濯を推奨している。
帰宅後、アンダーウェアなど、必ずその日の内に洗濯するようにしているので、ウェアその物を洗濯することは、さほど問題ではなかった。3月の花粉症対策の観点からもぜひ実行したい内容でもあった。
 
これまではウェアの洗濯というと、年に1回、シーズンオフの行事の一環であり、ウェア専用の洗剤で汚れを落とした後、撥水剤に浸して処理をおこなう大仕事だった。ゴアテックスは耐水素材(水を通さない)であるから、脱水機で完全な水切りをおこなうのは不可能で、その乾燥には日陰干しで丸1日を必要としていた。そのため、ウェアの洗濯は乾燥した良く晴れた日におこなう必要があった。

これら過去の経験から、ウェアを干す方法にひと工夫が必要なのは明白だった。その対策として、シーズンオフの間に洗濯乾燥機を購入する予定だったが、お金もかかる事だし、何となく踏み切れずにいた。
 
何とか既存の機器で洗濯・乾燥する方法は無いか・・・そこで目を付けたのが、今の洗濯機に備わっており、これまで一度も使用したことの無い「乾燥機能」だった。

これは脱水とは別に、洗濯槽に風を送り込んで衣類を乾かす機能で、ヘアドライヤーで言えば送風乾燥の様なものである。実際、普段の洗濯で試してみると、洗濯・脱水とは別に60分の乾燥を行うことで、ほぼ、衣類は乾いた状態となる。後は部屋干しの際に扇風機で風を当てれば、速乾素材のアンダーウェアなどは数分で乾燥してしまった。
 
この乾燥機能を、六甲トレーニングの終盤、防寒着として使用しているゴアテックスのジャケットで試してみると、ほぼ、問題無いことがわかった。とは言っても、ゴアテックス素材であるから脱水しても水気が切れず、ハンガーに掛けるとポタポタと水滴が落ちて来る・・・このため、干す場所だけは考え直す必要があった。
この点に関しては、浴室に干すことで解決した。その際、温風ファンで温風当てれば、比較的、短時間で乾燥させることも可能となった。
 
実際、シーズンインしてやってみると、ゴアテックスのウェアは、洗濯槽の中で浮きやすく、しっかりとした洗浄・すすぎができてないことがわかってきた。これでは、せっかくの洗濯も意味が無い。
この対策として、風呂の湯を入れる際に、ウェアをあらかじめ一緒に浸けて十分に濡らしておくようにし、洗濯槽に沈みやすくしてみた。完全とは言えないが、これである程度、洗濯槽の下に沈んでくれるようになった。
その後、洗濯槽に予めお湯を溜めておき、ホームドライ用の洗剤にウェアを浸け込み、その上からその他の洗濯物を入れるようにした。これで、おおよそ洗濯中にウェアが浮き上がって来ることは無くなった。
 
毎回、ウェアを洗濯するようになり、これでスキーの際、特に山スキーの場合などであるが、ウェアの汚れも気にすることなく大いにスキーを堪能できるようになった。今季の改善項目の中でも、ウェアの毎回洗濯の意義は大きかったように思う。
 
 
【アトレーの足回りの件
アトレーの足回り改造をおこなった点に関しては、以前の記述の通りだが、実際、シーズン中に運転してみて感じたのは、道中に存在した感触の悪い数か所のコーナー全てが楽になり、運転のストレスが軽減したことだ。正直、ここまで変わるとは思わなかった。
後に、シーズンオフとなり、65偏平のノーマルタイヤに戻した際に、若干、足回りが柔らかく感じられた。このカートの様な走行感覚は、50偏平タイヤの効果がかなり大きかったと言える。
 
 
【ハイオク
ガソリンの値段が下がったことがきっかけで、ハイオクを入れるようになった。実は、アトレーはレギュラー仕様であるから、ハイオクを入れる意味が無い・・・これがネット上の通説である。
 
ところが実際にハイオクを入れてみるといくつかの改善点があった。
まず最初に感じられたのが、エンジン音が静かになったことである。これには少し驚いた。また、3000回転からの伸びが良くなった。これらの差は微妙なものであり、例えるなら、シーズンオフとなりスキーキャリアを外した時に感じるような程度である。これを効果と見るか?それはあくまで乗り手の価値観の違いではないか?
 
それでも一つだけ明確な違いを感じることがあった。自宅の駐車場の入り口には歩道との段差があって、毎回、バックで入れる際にエンジンがもたついてしまうのだが、ハイオクを入れてからというもの、軽やかに登るようになった。この違いは、私の中でかなり大きいものである。
 
ハイオクの効果は、必ずしも全ての車で得られるものではないだろう。しかし、アトレーに限って言えばハイオクを入れることで、ある程度、改善が見込まれるのは事実である。燃費は、若干、向上した様子である。
 
 
【オイル
アトレーに乗り始めてから10年、これまでオイル交換のことなど気にも留めていなかった。その前のRAV-4の時も同様だったが、車検と12ヶ月定期点検時にオイル交換するぐらいで、銘柄等もディーラーに任せっきり、後は、ほったらかしであった。
 
オイルは走行しなくても半年に1回は交換するのが良いとされている。しかし、夏場の走行がほとんど無いことから、年1回の交換で手を抜いていたのが現実だった。それぐらい、20代の頃に比べて車に無頓着になっていたということだ。今回、足回りを改造し、ボディー下回りの錆落しと錆止め作業をおこなったことで、まめにメンテナンスする必要性を強く感じた。その結果、オイルも定期的に交換することを考えるようになった。
 
ちなみにアトレーのオイルは基本が5W30と、比較的、高性能なオイルが必要であった。これは車重が1トン以上もあり、エンジン負担がなど、走行条件が厳しいことの裏付けかもしれない。
 
今回、3月に入ったシーズン終盤に、オフの間の使用を見越して「モービル1」を入れることにした。このオイルは100%合成オイルで、劣化が鉱物オイルに比べて少ないのが特徴である。
 
入れてみた感想であるが、ガソリンをハイオクに変えた時ほどの違いは感じられなかった。しかし、特有の3000回転前後の振動がわずかに軽減され、更にエンジン音が滑らかになった気がした。これは新しいオイルを入れれば、銘柄に関係無く感じられる現象なのかもしれないが・・・
今後の計画では、3月末に100%合成のモービル1を入れて夏の間を過ごし、スキー期間の約4ヶ月を対象として、12月の点検時に純正オイルとエレメント交換、そしてオイル添加剤を入れることにした。
 
 
【車内のテーブルの件
これまで車内で使用していたテーブルは固定が悪くぐらぐらして、おまけに少し傾いていた。この傾きが問題で、バーナーでお湯を沸かす際に、かなり気を使う必要があった。
 
今回、テーブルの水平を考慮して、固定方法から改めてみた。助手席の背もたれの間からベルトを伸ばし、テーブルのフレームを直接固定するようにした。これは大成功で、ほとんど動かない状態にすることができた。
取り外しも簡単である。足の高さをゴムのパッドで調整を行い、ほぼ水平と言って良い状態にまで改善することができた。これにより、車内での生活が少し楽になったのは言うまでもない。
 
 
【ボディーカバーの脱着に関して
直接、スキーとは関係が無いのだが、ボディーカバーの固定について若干の改善があった。
アトレーの車庫はマンションの屋根付き車庫なのだが、私は駐車中、必ずボディーカバーを掛けるようにしている。これは以前の駐車場からの習慣である。
 
アトレーの前、10年間乗ったRAV-4の場合、7年が経過した頃から、日焼けでメタリック塗装のクルアーが剥がれてしまったり、室内のプラスチック部品が日焼けで劣化して割れたりするなど、紫外線の悪影響が目に見えて感じられるようになった。そのため、現在のアトレーに乗り始めた当初からボディーカバーを掛けるようにしている。
 
実際、露天駐車は最初の2年ほどで、3年目からマンション内の、私の部屋からほど近い、屋根付き駐車場に移動となったのだが、雨は当たらないが、片側は解放されており、夏の西日が少し当たるのだが、風通しが良く、夏の日中でもひんやりと涼しい。日中に避暑しても良いぐらいの場所だ。ここに移動してからもボディーカバーは掛け続けている。

屋根付きにも関わらず、あえてボディカバーを掛け続ける意味であるが、前車のRAV-4と同じ年数である10年を乗ってみると、その劣化の違いをまざまざと感じる。未だ、久々に車に乗ると新車の匂いすることすらある。紫外線から車をシャットアウトする点からも、ボディーカバーの意味は大きかったようだ。
 
そのボディーカバーだが、屋根有り駐車場にも関わらず、台風並みに風の強い日、西南西の風の時に限って後部がめくれ上がることがあった。前方をドアミラーを利用して紐で固定しており、飛んでしまうことは無かったし、年に1回有るかどうかの、ごくまれな話だったので、この10年間、さほど気にも留めてなかった。
 
ところが、この冬、暖冬という事もあったのだろう、何度か強風が吹いた際、風向きが悪く、完全にカバーが外れて飛んでしまう事態が発生した。間の悪いことに夜勤中の出来事だった様子で、明けで帰宅すると、ボディーカバーは外れ、車の後ろに押し込まれていた。親切な隣人の誰かが、飛んだカバーを拾って収納してくれていたのだろう。
 
こういう事態が起こると、少し真剣に対策を考えなければならない。仮にカバーが完全に外れなくても、ドアミラーに引っ掛かった状態で、隣の車にバタバタ当たってしまっても問題だ。
 
そこで、2つある車の輪留めブロックに凹部に、突っ張り棒を入れて、そこから紐を伸ばし、カバーと連結できるようにした。カバーと紐はカラビナで連結して、簡単に、しかも、絶対外れないようにした。突っ張り棒は、特に今回購入した訳では無く、マンションに入居した際、洗濯物の部屋干しに利用しようと購入し、使わずになっていた物を流用しただけである。
 
暖冬による異変が無ければ、ボディカバーが飛ばされることも無かっただろうし、その固定方法について真剣に考えることも無かっただろう。これで長年の懸案事項となっていたボディーカバーの固定が大きく改善することとなった。
 
 
【セルフ撮影の件
以前にも書いた通り、長年、セルフ撮影で使用したXactiが壊れて動かなくなったことに伴い、FT-1をセルフ撮影に使用するようになった。問題点は、カメラ内でカット編集ができないため完全な撮りっぱなしになり、SDカードの容量が不足する点、長時間撮影の場合、バッテリーの容量が少ない点、また、望遠撮影がいまいち・・という3点が欠点としてあった。
 
Xactiは光学30倍ズームが売りで、セルフ撮影で自分を大きく撮影することが可能だったが、これが自分の滑走の癖を知る上で、貴重な資料となっていた。ところが、撮影の際、予め予測した滑走ラインから少しでも外れると画面に入らず、少なくとも本チャンの撮影までに3本・・多ければ5本程度の試し撮りを行う必要があった。これが、結構、手間だった。

FT-1の場合AVCHD方式で鮮明な画像を得ることができるため、フレームに自分が大きく映る必要が無い。
つまり、FT-1の短所である望遠機能の弱さを、鮮明な画像でカバーすることが可能だった。
また、比較的ワイドのまま撮影が可能なので、多少、滑走ラインを外れてもそれなりに画面に収まっていることが多く、場合によっては試し撮りが全く不要となった。
これにより、かなり効率的に撮影ができるようになったのは予想外の収穫だった。

録画容量に関しては、SDカードの容量を上げて32GBの物を新たに購入。また、画質を調整することで、約7~8分の撮影で400~500MB程度で収まる様にした。これで理論上は100本ほど滑りを録画できることになる。

バッテリーに関しては、純正外の良品が見つかったことで、予備のバッテリーを2個準備して解消した。
ほんの2、3年前であれば、これらSDカードや予備バッテリーも、まだまだ高価で手が出せなかったように思う。製造技術の進歩の恩恵を、大いに受けた次第である。

まれに、録画の際に曇りが生じることがあるのがわかった。
 
 
【撮影用の三脚購入
これまで使用していた三脚は、カメラ購入の際に付いて来た安物だった。かなり以前から、きちんとした撮影用の三脚の購入が懸案事項となっていた。
 
購入の条件としては、しっかりしている物であるという点に尽きるが、逆に頑丈過ぎて重いのは対象外・・・
また、折りたたんだ際の全長が45cm以下で、ザックに収納してもかさばらないことが必須だった。
加えて、軽量でもカーボン素材などの高価な物も対象外だった。スキー場での使用の際、盗難や破損の可能性があったからだ。
 
そういった限られた条件の品は、そうやたらにあるものでもなく、なかなかお目当ての物が見つからないのが現状だったが、今回ネットで調べると、なかなか良い品が見つかった。
 
問題は、固定の為のアダプターが、カメラ側に取付ける方式の物で、アダプターを取り付けた状態でカメラをポケットに入れると、少々かさばる感じがあるのと、アダプターがバッテリー交換の際に邪魔になる点だった。
これは使ってみると、そう大した問題でも無く、むしろ、カメラセットの手間が大いに省かれて、楽になったように思えた。
 
 
【ドリンクを全てお茶にした件
これまで運転中のドリンクとしてコーヒーを飲んでいた。時にはレギュラーコーヒーを入れてポットに入れて行くこともあり、コーヒーは運転中のほんの少しの楽しみでもあった。
 
・・・が昨年、どうやらコーヒーを飲むと鼻炎の症状が出やすくなる事に気付き、コーヒーを断つ決断すしていた。
そのため、スキーの道中のドリンクはコーヒーの代わりに、味の良い日本茶を買うようになった。日本茶に関しては各メーカーから各種販売されており、安売りの物を選べば2リットルで120~150円で買うことができた。

この日本茶の魅力であるが、これまで私はどちらかというと日本茶があまり好きでは無かったのだが、今回、いろんなメーカーのいろんな日本茶を試してみて、その風味の良さにはまってしまった感がある。
ずいぶん昔、販売されていた日本茶の味が、もうひとつだったのか?これまで飲んでいた日本茶の煎れ方がいまいちだったのか?それはわからないが、スキーの道中の飲み物としてだけでなく、ゲレンデスキーの際のドリンクも、これまでのポカリスエットスペシャルドリンクから日本茶に変更するに至った。
 
 
アミノバイタル・プロ
今季から、アミノ酸サプリメントとしてアミノバイタル・プロを飲むようになった。
一昨年までが、ザバスタブレット、昨年が黒酢・・・と、サプリメントは少しづつ変化しているが、それぞれに効果は感じられるものであった。
 
今回、気付いたのはサプリメントを飲む回数とタイミングである。
これまでサプリメントを飲むタイミングは、昼食時、滑走が終わった直後、帰宅後の3回だった。
それを、今季終盤から、午前中1回、昼食時、スキーの後、帰宅後、翌朝の合計5回、飲むようにした。すると、筋肉痛がほとんど感じられなくなった。これには正直驚いた。筋肉痛が一切無い・・・というのは、これまでのスポーツ人生の常識では、到底考えられない話だったからだ。

とは言え、今季の始め、アミノバイタル・プロを日に3回飲んでいた時は、翌日の16時頃に、毎度のことながら危険な時間帯が訪れていたから、他のサプリメントでも当日から翌朝にかけて5回飲めば、筋肉痛が皆無となる可能性はある。今後の検証課題だろう。
 
 
【腰痛が克服できた?!
昨年、一昨年と、滑走中にギックリ腰が発生し、シーズン中、悩まされ続けた。シーズンが終わってからも後遺症に悩む事態となっていた。ほぼ、慢性化の状態である。
 
ギックリ腰が発生したシーズンは、共に、シーズン直前の秋、登山トレーニングを行わなかったという点で共通している。そのため、単純な話ではあるが、今季に関しては、秋の登山トレーニングを集中して行い、様子を見たという次第である。
結果として、シーズン中の滑走中のギックリ腰は発生することは無かった。これが登山トレーニングの影響なのか?今のところ判断のしようが無いのだが、いずれにしても来季に向けて、登山トレーニングなり、インラインのトレーニングを続けて行く必要は強く感じられた。
 
今回、特にケアとして意識したのは仙腸関節である。シーズンインの前から仙腸関節の位置を正しくする矯正をおこなったり、最近では入浴中に仙腸関節鳴らすことを覚えた。何となく調子の悪い時など、入浴時に骨盤を強く引くと(かなり強い力が必要である)、ポキッ・・とかガクッ!と言った感じで関節が鳴る音がする。
以前、ギックリ腰で歩けなくなった際に、このポキッという音がしてから、調子が好転したことがあった。私は、これが仙腸関節が鳴った・・と考えているが、実際はわからない。しかし、このような矯正法や、ヨーガなどのエクササイズを、この数年は資格試験なので怠っていたのは事実であり、今後、継続して行く必要性を強く再認識した次第である。
 
 
【スキーアイロンの購入
27年振りだろうか?今季、スキーアイロンを買い替えた。スキーアイロンと言っても、これまで使っていた物は、母親が使わなくなった衣類用の電気アイロンを、スキーに流用していただけで、スキー開始の翌年から使用している年期物だった。

少し話は反れるが、今年の初め、長年使っている、中学の技術の時間に組み立てたハンダこてを使おうとしたところ、コンセントに差し込んだ途端、配線からバチバチと火花が出てショートしてしまった。よくブレーカーが落ちなかったものだと思う。配線の被覆が劣化して、ショートした結果だった。すぐさまネットでハンダこてを注文したことは言うまでもない。

スキーWAX用に使用している電気アイロンも例外でなく、ハンダこてと同様に製造から35年以上が経過していると思われた。このハンダこてのショート事件の直後、新しいスキーアイロンを購入することを決断した。
 
購入に当たっては、温度調節が可能であれば別に何でも良く、当初調べたのは、やはり電気アイロンだった。しかし、スチーム機能の無い、シンプルな電気アイロンは意外に値段が高く、むしろ特売品のスキー専用アイロンの方が安かった。
 
スキー専用のアイロンを使用するのは今回が初めてだった。
使ってみた感じは、衣類用のアイロンよりも格段に使い易いという点だった。(当たり前のことだが・・・)
 
衣類用のアイロンは、形状が三角形をしており、これを横向きに使うと温度ムラが生じる。また、スキーに対して縦に使うと、スキーのベンドの影響が出てしまい、滑走面に密着しない。これらのムラを無くすためにアイロンの向きを頻繁に変えることが必要だったが、そういった手間が必要で無くなったのは、ある意味、大きな進歩であった。
 
また、スキーのワックスであるが、この5年ほど、100金で売っているパラフィン100%ろうそくを使用していた。
先日、100金に行ったところ、品薄、品切れの状態だった。必要な時に物が無いのは困る。
以前からキャンドル製作用の100%パラフィンがネットで販売されている事に目を付けていたのだが、今回、1kgを購入してみることにした。
 
実際、パラフィン1kgと言っても、どれだけの量になるのか?想像が付かなかったし、販売しているものはタブレット状になっており、使う際に不便でないか?それも気になっていた。
タブレット状のパラフィンは、むしろWAX作業の際に、量を調整し易く、使い勝手が良かった。
WAXの変更は、スキー専用のアイロンと共に、今季の改善点の目玉の一つとも言えよう。


【シールの運搬方法など、その他
シールは、基本、ザックの中に収納することにする。また、簡易的に胸に付ける場合の方法も変更。スタッフバッグの底を抜いた物に通して胸のベルトに挟む様にした。
 
・スキーの取付け(スポンジ)
スキーを担ぐ際のザックへの取付方法に関して、ザックのサイドにスポンジマットを挟んで、直接、スキーのエッジが当たらない様に工夫した。
 
・ワカンの活用
これまでスキーを担いでハイクアップするという事がほとんど無く。12年ほど前に購入したワカンも眠ったままだったのだが、今季、残雪ハントの際に活用することができた。
 
・残雪ハントと人工造雪コースの春スキー割
例年であれば3月の末、若桜氷ノ山スキー場が営業終了した後は、大山方面に遠征に出かける時期となる。
積雪の豊富な年には縁の無い話ではあるが、こういう滑り方もあることを、今回、学んだ。

残雪ハントは、氷ノ山エリアの残雪を探して滑るものである。この場合、滑走可能な場所はごく限られており、距離も100m程度と短い。また、時期が時期なだけに、快適とは程遠い雪質であることも覚悟しておく必要がある。しかし、そんな場合でも、滑走ラインを予め作っておき、そこを繰り返し滑ることで、通常のゲレンデ滑走のような状態に近づけることが可能だとわかった。

同じ場所を繰り返し滑ることや、帰りも歩きになることを考慮すると、少なくとも10時台には現地に到着し、14時台には帰途に着く必要があった。通常の山スキーと違って、帰り(下り)も歩きとなるため、下山に登高時と同等の時間が掛かる。この条件に合うエリアで、残雪滑走ができそうな場所は2か所。氷ノ山エリアの三ノ丸にほど近い1367mピークと、赤倉山の東斜面付近だった。

標高的には1367mピークの方が条件が良いのだが、若桜氷ノ山のスキー場を登り切って、最低でも2時間必要だった。一方、標高は100mほど低いが、赤倉山エリアであれば、夏道を使えば1時間半ほどで目的地に到着することが、今回の調査で判明した。残雪の量に関しては、両者とも同等のようである。

最終的には赤倉山エリアで4月2日まで滑ることができた。つまり、例年の積雪量であれば、氷ノ山エリアでも4月中旬以降まで滑走可能だということである。
 
また、人工造雪コースの春スキー割も、これまで全く縁が無かった。
近隣の天然雪のスキー場がクローズした後、滑りに行くとすれば、ハチ北の人工造雪コースしか考えられなかった。しかし、リフト代は4500円と高く、また、高速料金が往復で2500円ほど、駐車料金が1800円かかるのがネックになり、単独で行くことはまず無かった。※29号線から9号線に抜ける裏道はある。

ところが、春スキー期間に入ると、駐車料金は無料となり、リフト券も3000円と割安だった。また、平日であれば、さほど込み合うこともなく滑ることができる。これはある意味、新しい発見だった。
高速料金に関しては、播但自動車道路の一部のみを利用すれば、500円程度で済み、早朝であれば、北近畿豊岡自動車道の無料区間と相まって、若桜方面に行くより早く着く到着することがわかった。これはかなり大きな収穫であった。

春スキー割の期間は、毎年、1週間から10日程度のようだが、行き付けの若桜氷ノ山スキー場がクローズしてからも、場合によってはゲレンデ滑走も可能だということがわかった意義は大きかったように思う。
 
 
【総括】
このように、今季、変更を加えた点は、例年に比べると格段に多く、ある意味、スキー人生の分岐点という表現もできる。このような大きな変化のシーズンは過去を振り返っても、やたらとある訳では無い。
①スキーを始めた1989シーズン
②彼女対策に追われるようになった1992シーズン
基礎スキーに傾倒し始めた1996シーズン(この時から滑走記録を開始)
④夏のデモキャンプに参加し始めた2000シーズン~八方尾根スキー場絡みの縁が始まった2001シーズン
ニュージーランド遠征を果たした2002シーズン~山スキーを開始した2003シーズン
・・・だろうか。
2003シーズン以降はテレマークスキースノーボードなどを始めているものの、大きな変化も無く13シーズンが経過したように思う。2010年の前職の退職をきっかけに、ニュージーランド遠征も無期限延期となったが、基本スタイルは変わらずにいた。
 
今季の変化の特徴は、長年の懸案事項を、複数・一挙に解消したことが、まず、ポイントとなるが、スキーが出来る場所を求めて移動するための、時期と方法にこれまで無かったものが加わった点が大きいと思う。
 
【遅番の際の出発】
【スキーの服装で出発する
【スキーウェアの洗濯
愛車の改造を含めた変更

【セルフ撮影の件
ドリンクとサプリの変更
・ワカンの活用と残雪ハント
人工造雪コースの春スキー割
 
 
今回、歴史的雪不足のシーズンとなり、多くのスキーヤーボーダーが、満足の行く滑走ができなかったはずだ。ところが、このような不遇な状況であっても、工夫次第では逆境を逆手に取って滑走日数を増やすことも可能だ
 
 
 
 
 
Schi Heil !!