【人生初、夜勤明けのちくさナイター】
今回はかなりチャレンジ要素の高い内容となった。
設備管理業界に入って約4年。これまで夜勤明けというとゴロ寝が常となっていた。9時半頃に退社して10時過ぎに帰宅。作業服の洗濯や入浴などを済ませ、朝昼兼用の食事をしてから軽く一杯飲んだら、夕方、16時~18時頃まで完全爆睡であった。
夜勤明けの翌日は、大抵の場合休日である。冬であれば、すなわちスキーということになるのだが、日中に睡眠を取った後の夜間運転は、眠気も感じることなく快適で、日勤の仕事を終えて出発するのとは全く違っていた。
それはそれで良いのだが、昨今、暖冬の影響で滑れるチャンスが減って来ているのは事実。少ないチャンスを何とか活かすことは出来ないか?と考え抜いたあげく、夜勤明けのナイタースキーを試みるに至った。
これは居眠り運転のリスクを考えるとかなり大胆な挑戦である。
現在、この近辺でナイター営業を行っているスキー場は、神鍋方面のUP神鍋、奥神鍋と、29号線エリアのちくさ高原、東方面の六甲山人工スキー場である。
翌日の滑走のことや高速料金、帰宅時の洗車を考慮すると、ちくさのナイターがベストであった。しかし、営業が金~日、祝と、やや限られているのが難点。夜勤明けの日に営業している確率は約半分と言った所だ。
幸い、営業時間は23時までと長く、また、料金もリーズナブルであった。
11日の夜勤明け、いつも通りに10時過ぎに帰宅。洗濯や入浴の合間にスキーの準備を済ませる。
当然のこと、仮眠は取らずに13時半、出発。眠気に関しては未知数である。全く予測が付かないから、少しでも眠気を感じたら直ぐに仮眠を取ることにする。気温は低く、寒い。14時、別所Pにてトイレ休憩。北の空の雲行きが怪しい。まだ、眠気は感じない。
出発から1時間後、林田のサンクスにて14時半~15時まで自主的に仮眠を取る。その間、時々、吹雪く。
15時半、山崎のGSにて給油。明日も含めると2日間の行程となるので、ここまで走った分、予め給油しておく。
山崎町から千種方面に入ると吹雪・・・そして16時、千種町手前で完全に雪の世界となった。
16時45分、スキー場への道に入ってから渋滞に遭遇。全く動かない・・・。仕方が無いので、その間に車内で着替えや食事などを済ませる。それにしても動かない。一体、どうなっているのか?時折、観光バスなどが、渋滞の列の際々を通過する。この車幅感覚・・・ものすごいテクニックである。
18時頃に一気に動きが出た。スキー場までノンストップで飛ばす。皆、飛ばし過ぎだろ。いや、途中の積雪がすごく、止まることができないのだ。止まったら最後、スタックである。案の定、前がつかえて止まると、底を着いてしまった。我が愛車は4WDだが、それでも全く動けない・・・幸いなことに駐車場まであと少しという所だったので、スキー場スタッフ総出で押してもらい、脱出。なんてこった。
18時半、駐車場到着。切替しなどができないので、駐車場には前から突っ込んだ形となる。後ろからもどんどん車が来る。もう、場内はめちゃくちゃな状態。とりあえず、周囲が落ち着いてから方向転換を行い、車をきちんと停車させた。そして、脱出しやすい様、予め除雪を実施する。アトレーは車高が低いので、こんな時の為に、除雪専用の大型スコップを搭載している。それと、今季新調した雪長が大活躍した。お蔭でスキー開始は更に遅れ19時からとなってしまう。
さて、初めてのちくさナイターだが、気温が低く、かなり寒い。前回、完全に外れだったブーツのインナーは、ノーマルのインナーを改造したもので行く。こちらは改造が上手く行ったので問題無しだった。
それにしてもつま先が冷たい。15分ほどで耐えられなくなった。そこで予め準備していた保温用のブーツカバー(maski)を装着する。これだけでかなり快適となった。また、ゴーグルは、日中は明る過ぎて使ったことが無いスミスのレンズで行く。ナイターで丁度良かった。
キンキンに冷えた吹雪く中、23時の最終まで滑走。23時半に下山する。予め作っておいた脱出用のプラットホームのお蔭で簡単に発進・・・。下りの道の途中で心地よい待避所を見つけ、そこで湯を沸かしてカップ麺、ウィスキーお湯割りを作る。24時半、就寝。
本日の功労者は何と言っても、ウィンター・ワイパーブレード、雪長靴、雪落し、雪かき専用スコップ、スキーブーツカバー(maski)であった。あまりの特殊な状況に、夜勤明けのナイター滑走がどうのこうの・・・結局、それどころでなかったように思う(笑)
姫路バイパス。曇り空で寒い・・・
林田を過ぎた頃から吹雪き始める。
安富町の手前では完全に吹雪・・・
千種町内に入る前に、路面には積雪が・・・
千種町内は凄いことに・・・
スキー場に近づくにつれ、路面の積雪は増して行く。
スキー場の道に入ってから完全に動かなくなった。時折、下山の車の列が来る。
約2時間ほど缶詰状態・・・
観光バスが通過・・・
この車幅感覚、凄いとしか言いようが無い。
プロだねぇ~
地吹雪で視界が無くなることもしばしば・・・
夜勤明けで眠気がどうのこうの・・・何て、完全に忘れてしまっていた。
18時半、何とかスキー場・駐車場到着。
しかし、そこから更に試練は続く。
日中のお客さんは、まだ下山し切れてない。
この方達、16時頃より、少なくとも3~4時間待たされているはずだ。
到着までドタバタはあったものの、気温も低く雪の状態は最高だった。
そういえば、ナイターそのものが久々だった・・・
幻想的な・・・・
雪、降り止まず・・・・
こうなると帰りの心配が出てくる。
車に戻ると、案の定、雪下ろしが待っていた。
ハイシーズンの八方並みである・・・
何とか駐車場を脱出。
待避所にて仮眠を行う。この待避所は雰囲気が良かった。
24時・・・遅かりし夕餉である(笑)
そういえば夜勤明けだったんよね。
Schi Heil !!