2014/03/10 若杉高原大屋スキー場

今回もまた、通常では考えられないトラブルに巻き込まれた。本当にどうなっているのやら??

前日、夜勤から帰宅して、14時に仮眠に入る。
普段なら18時頃、自然に目が覚めるのだが、気が付くと、なんと24時前!完全な寝過しだった。実はこの辺りから歯車が狂っていたのかもしれない。24時から準備開始。食事、WAX、風呂など済ませ、2時に自宅を出発。6時間の寝過ごしにしては、まずまずのスタートだった。焦る理由もなかったし・・・。

天気予報は雪!山崎を過ぎてから、時折、前方の視界が利かなくなる程、吹雪く。
路面には積雪。この状態では戸倉峠越えは大変だったろうな。大屋ゲレンデスキーにして正解だったな・・・と考える。

4時、29号線から右折し、大屋に抜ける県道に入る。積雪は10cm程度。1ラインだけ除雪が完了していた。
この除雪、どういう理由か?右車線、左車線と交互にラインを変えてある。理由は定かではない。妙なことをするものだな・・・と思いながらも、むしろ1ラインだけの除雪が気になった。脇には30cm程の雪壁が出来ており、対向車が来た場合、アトレーの車高では交わすことが出来ない。
とりあえず大屋までの数キロを、対向車が来ないことを祈った。

閉鎖となった新戸倉スキー場の分岐を過ぎ、道谷集落を抜けてから500mぐらい進んだ所で、対向車ならぬ除雪車が、前方から眩い光を放ちながらやって来た。
ただでさえ狭いのに除雪車と交差とは、付いて無い・・・と思いながらも。道幅自体そんなに広くないので、少し路肩の雪に乗り上げるようにしながら車を停止させた。すると・・・・
車を停めて数秒後、突然、車が傾き始めた!そして、ドスンという音と共に傾きは止まった。
なぁんと、除雪による雪溜まりだと思っていた所は、実は溝の上で、中は空洞になっていたのだ。左2輪共に脱輪である。ハイシーズンなら完全に溝は雪で埋まっていただろう。また、除雪車とすれ違わなければこんなことにはならなかった。

降りて確かめると、左2輪が完全に浮いており、駆動が掛けられない。(ノンスリップデフではないので)また、ジャッキUPしようにも、底を突いているので、ジャッキも咬ませることも出来ない。万事休すである。

ラッキーだったのは、停止してからの底突きなので下回りの損傷は少ないと思われること。それに何といっても、石垣すれすれで車が止まっていたことである。排水管でも飛び出していたなら2/17の事故の二の舞いだった。せっかく修理したとこなのに・・・となる寸前であった。ラッキーラッキー・・・。

その後、折り返して来た除雪車の運転手も見かねて声をかけてくれたが、どうにもならない。牽引しようか?と言ってくれたが、下回りを傷める可能性があったので丁寧に断った。残る手段はロードサービスを呼ぶことである。幸いJAFに入会しているのでその辺りは問題ない。これまでにも何度かお世話になっている・・・携帯に登録している番号を呼び出し、電話をかけた。

すると、急な降雪の影響で私と同じようなトラブルが4件ほど入っているのだという。「そちらに到着するのは8時を回るかもしれませんので・・・」と言われた。
んー!8時といえばリフト始動の時間である。この時点で1番リフトでの滑走は諦めようと考えた。

時折、JAFから近況報告が入る以外、全くすることがない・・・。
まず、JAFが来れない場所ならどうなっていただろう?と考える。ジャッキが2台と溝蓋のような何かがあれば何とかなるのになぁ・・・。
まず、ジャッキの1台をタイヤの下に噛ませて車を少し浮かせ、ボディとの間にもう1台のジャッキを入れてタイヤを溝から浮かせ、そこに溝蓋か何かを敷いて脱輪から復帰する。同じことをもう一つのタイヤでも繰り返す。
少々手間だが一番確実な方法である。しかし、余分なジャッキや溝蓋みたいな物を普段から車に乗せておくのは無理だしな・・・などと想像を巡らす。

もう一つは、携帯の無い時代だったらどうだったろう・・・と考える。民家まで歩いて行くしか術は無さそうである。しかし、民家が何キロも離れている場所ならどうなるだろう?幸い、雪用の長靴は普段から車に載せている。
山スキーの時ならスキーで行くのも方法かもしれない・・・そんなことを考える。

7時、少しお腹が空いて来たので、カップラーメンを作って食べる。極地用の寝袋と食料、水、燃料はあるので、最悪、2~3日閉じ込められても大丈夫である。ただし、車が傾いており、過し難いのが難点だが・・・。

8時、スキー場の方向から有線のBGMが微かに聞こえて来た。リフトが動き始めたのだろう。
8時半、後方からガラガラというエンジン音が聞こえた。ミラーを見るとJAFのロードサービス到着である。
4時間半・・・長かったな。

さて、どうやって脱出させるのか?車は底を突いているので、牽引ロープでいきなり引っ張ると下回りを傷める可能性があり、それは出来ないはずだ。最初にどうするのか?見物である。

まず、牽引用のフックをフロントバンパーのサービスホールからボディに取り付けた。そしてフックにロープを掛け、車載のクレーンを使って前輪を持ち上げ、脱出させたのである。フロントの牽引フックは、縦方向の引っ張りだけに使う様、設計されているのではないか??不安がよぎるが、見たところ全く問題はない。
お次は後輪である。牽引フックにワイヤーを繋ぎ、車載のウィンチを使って牽引し、後輪を溝から引き上げた。その際、私が運転席に座り、ハンドルの操作を行なった。
所用時時間は約30分。料金はサービス・・・とのことだった。考えれば、脱輪からの引き上げは無料だったのか?よく調べもせずに電話をした。帰宅後に調べてみると、溝への脱輪からの引き上げは無料サービスであった。

さて、前置きが長くなったが、9時頃に脱輪から開放され大屋スキー場に入る。
早朝の出発だったこともあり、既にスキーウェアである。トイレだけを済ませてそのままゲレンデに出る。
10時前には何とか滑走開始することが出来た。

天候は強烈な降雪・・・。それでも16時少し前には晴れ間が出るようになる。しぶとく16時40頃まで滑走。
17時スキー場出発。
峠を越えて標高を下げるに従い、更に雪がひどくなる。18時、山崎到着。
すき屋にて食事。カーピカランド林田、左端の洗車機は故障・・・。帰宅時は雪。
前回、不調が判明したライト消し忘れブザーが完全に鳴らなくなった。



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寝坊して起床したのが24時・・・。
2時出発。早朝、久々に音水湖畔も積雪していた。










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道谷集落も積雪。道は1ラインだけ除雪してあった。
この1ラインの除雪にやられるとは、この時はまだわからない。








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4時。
道谷集落を過ぎ、スキー場到着まであと5分という
所で、除雪車とすれ違う。
停めて数秒経過した時、突然、車が傾き始め、ドスンという音と共に止まった。
路肩は溝で、中は空洞になっていたのだ。






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今、冷静に考えても溝の存在はわからない。
地元の人間でないとわからないだろう
それに、積雪期なら雪で完全に溝は埋まっていたはずだ。
除雪車とすれ違わなければ・・・しかし、除雪車に罪は無い。







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明るくなってもロードサービスは来ない。
左2輪は完全に浮いてるし(デフロックの4wdではない)、
底は突いてジャッキの入る隙間は無いし・・・成す術無し。
暇で暇で・・・。








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8時半、脱輪から4時間半後にロードサービス到着。どうやって引き上げるのか?見物だったが、まずは前輪はフロントフックで吊り上げ、後輪はウインチで引っ張り上げた








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スキー場は大雪。
アイスバーンの上に軽い新雪・・・というコンディション










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とにかく良く降る・・・
リフトのおっちゃんも「どうなってるんだろ?!」を連発・・・。










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時折、視界が開くものの、風が強く、山の雪が舞い上げられる。舞い上がった雪が、まるで踊り狂う感じ・・・









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16時台には空が明るくなり始め・・・











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終了間際には青空が見られるようになった!









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帰宅時、若杉峠を越えると、またしても雪。
音水湖畔の路面も、この時間帯にしては珍しく積雪してい










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結局、日見谷附近まで周囲の積雪、林田附近まで降雪があった。(写真は野尻)



ネタ作りには事欠かないスキーである・・・Schi Heil !!