通常、組織というのは部門毎に独立した集団を形成している。特に日本の場合は縦割り意識が強く、横との連携が無い。それぞれの部門が独立した会社と見て良いぐらいだ。
ところが、ある時突然、下図のように、ある特定のスタッフに作業依頼が集中することがある。僕の場合であれば、経理課にありながら、過去に情報システム部で全社システム導入のチームリーダーを務めており、経理とシステムの双方に理解がある・・・という特殊性を持っていた。
結果として、それぞれ独立した組織から名指しで仕事の依頼が来るようになり、好き勝手に部門の都合で仕事のリミットが切られ、それを会社の誰一人として制御できなくなったのだ。
話を受けずに断れば済む話・・と考える向きもあるだろうが、この組織の下には、実は「ユーザー」の存在があり、ユーザーの手前、仕事を断れない・放置できない事態(半クレーム的な要素)が、多々、発生していた。部門は違えど仕事は部門間で河の流れのように流れるものだから始末が悪かった。
要するに、当時、必要だったのは、僕の仕事スケジュールを管理する権限のあるマネージャーだったということになる。
加えて、実務をこなす(振る)、部下・後輩というのも必要だった。そうなると「M係長部門」の誕生である。これは組織にあってはならない状態。
以上はあくまでも12年前の話だが、今回はどうだろう・・・
なぜ僕の所に仕事が集まるようになったのか?
結局のところ、12年かけて振出しに戻ったようなものだ。